もしも神様が目の前に
舞い降りてきたならば
私は溢れ出る思いを
言葉にするのも忘れ
あなたの深い愛に抱かれて
赤子のように眠るでしょう
『神様が舞い降りてきて、こう言った』
大きな家の中にある
小さなカゴのおうち
不便はございません
お食事も付いていて
遊具もあるんですよ
うらやましいでしょ
閉じ込められていて
可哀想と思いますか
こちら側から見える
あなた達人間の方が
自由がないのでは?
なんて思ってるのは
ボクだけでしょうか
誰にも内緒の話です
『鳥かご』
大切に思っていた
いつも一緒にいた
ボクはキミのよう
キミはボクのよう
何を思っているか
ボクには分かるよ
だから懸命だった
キミの軽率な行動
引き止めなければ
いけない気がした
ボクはキミでなく
キミはボクでなく
自由な存在なんだ
それなのに
近くになりすぎた
キミとの境界線
『友情』
茎を高く伸ばして
俯いたように咲く
オダマキが静かに
そっと揺れている
ゆらりとゆられて
風と遊び虫と遊ぶ
陽の光りを浴びて
真っ直ぐ上を向き
いつしか種となり
青い空を見ていた
茶色を帯びた姿は
堂々としているよ
知っているんだね
つよく生きること
『花咲いて』
一度は夢見たドラえもん
机の上に置いたどら焼き
本当に来たらどうしよう
引き出し開けてよく確認
来ないよ漫画の話だもん
それでもアレコレ考える
過去か未来どっちにする
ボクはやっぱり未来かな
100年後の景色がいい
ボクがこっそり蒔いた種
大きくなってるといいな
みんな豊かでしあわせに
そんな未来をゆめみてる
『もしもタイムマシンがあったなら』