はじめてのおくりもの
おめでとうおめでとう
せなかをとんとんとん
こめられたねがいごと
たくましくほがらかに
うつくしくおだやかに
けんこうですこやかに
このちいさなまほうは
あなたをまもるように
ゆっくりそだってゆく
たいせつなおくりもの
『私の名前』
ブランコ揺れる
何処まで行ける
放るは片方の靴
飛べ飛んでゆけ
風を味方につけ
僕らの未来へと
どこまでも広い
あの美しい空へ
なんでもできる
そう信じていた
澄んだ瞳のまま
透明な心のまま
『視線の先には』
誰かと一緒に暮らしたら
他者のスペースは尊重し
自分のスペースは大切に
時間、空間、気持ちもね
健やかに生きる秘訣です
『私だけ』
すなおになれなくて
わたしはいつもそう
あなたがあやまった
だれもわるくないよ
わたしのこころにも
あなたのこころにも
おなじキズがついて
ずっとかかえていた
きっかけがつかめず
くろいシミになった
ごめんねのひとこと
ただそれだけのこと
それなのにわたしは
いまだきえていない
シミをながめている
『遠い日の記憶』
虹のはじまりを追いかけた
ふわふわの雲はどんなあじ
背伸びをしたら届きそうな
水色はいつも心の中にある
ずっと大切に持つんだよと
ボクに囁いたのは誰だっけ
泣きたくなるような空の色
雲と混ざり合って化学反応
幾つもの色が大人へ導いた
ボクらは小さな存在でなく
あの広い空と同じ色を持つ
キミを見て思い出したんだ
『空を見上げて心に浮かんだこと』