あめふるる
かさひとつ
おいかけて
つかまえた
ぬれますよ
キミのこと
このかさで
まもります
すきですと
つたえたい
いやまだだ
はれるまで
このままで
かさのなか
キミとボク
『相合傘』
キミの優しく長い髪が
ボクの心をくすぐった
心の中に何かが落ちた
風鈴がチリンと鳴った
鼓動が激しく波打った
ゆっくりと振り返って
穏やかに微笑むキミよ
その澄んだ美しい瞳で
射抜かれたボクの心を
受けとめてくれないか
『落下』
どんなたねをまこうかな
どんなはながさくのかな
ちいさなまほうかけるよ
キミのまわりをよくみて
しあわせをみつけること
ありがとうをいえること
よのなかにはたくさんの
ありがとうがかくれてる
たからものをみつけたら
ともだちにもおしえてね
みんながしあわせになる
まほうのひとつ、
ないしょだよ
『未来』
季節は巡る、足早に
ボクは
置き去りになった気持ちを
誰かに伝えたかった言葉を
綻びのあった心を
繕うために
今、
こうして紡いでいるのです
『一年前』
キミの本棚に並ぶ可愛い子
書店にて厳正なる審査の上
選び抜かれたアイドル達は
皆キラキラと輝きを放ってる
その中から一冊
キミがボクに差し出したのは
木下龍也さんの短歌集だった
ボクが書くことを始めようと
思ったきっかけになった一冊
キミからの大切なおくりもの
『好きな本』