あなたはまだ知らないでしょうね。
たくさんの人をどれだけ励ましているかを。
あなたの生きざまはとても素敵で、
わたしもそうなろう、そうなりたいって、
つまずきそうになっては起き上がるきっかけとなってくれています。
あなたに次に初めてお会いする時にはきっと、
たくさんのサプライズと感謝でいっぱいの世界に驚かれることでしょうね。
必ず感謝を伝えに行きます。
それまではあなたに会える日を心待ちにして頑張っていきます。
もう優しくしないでよ!
そう言い残してわたしは走った。
大粒の涙をこぼしながら。
困り果てたきみが少し遅れて追いかけてくる。
手には大きなハンカチ。
泣いているわたしより悲しそうな顔をしている。
胸が締め付けられる。
こんなに好きなのに、愛をもらっているのに、
わたしは…。
ごめんなさいをちゃんと言うと心に決めて、
大きく息を吸い込んだ。
かなしいことや、つらいことが当たり前に起きて、
当たり前の顔をしてやってくる。
だから、楽園行きの切符を買った。
所要時間は分からない、
長い旅路が始まった。
今わたしは揺られながら道中を楽しんでいる。
車窓からは太陽の光が差し込み、照らされる。
景色が流れる。
車内はたくさんの人でにぎわい、互いを気遣い合っている。
色んなことばも飛び交う。
もうすでに楽園を垣間見ているようだ。
楽園とは、どんなに楽しいものだろうなと思いを馳せ、身を乗り出す。
到着のアナウンスが待ち遠しくて、耳をすませる。
そのあかつきには、きっと車内のみんなと手を取り合って喜ぶだろう。
われんばかりの歓声が起こるその時を待っている。
刹那的とか刹那主義とか
ちっとも好きじゃない。
刹那を英語にするとmoment.
瞬間だ。
瞬間の方がずっといい。
五感を刺激する毎日は瞬間でできている。
そしてそれはずっと先まで続いている。
刹那に生きることを強いられている人が多くいることは知っている。
それでも瞬間を大切に積み重ねて欲しいと
わたしは勝手に思っている。
短い瞬間かもしれない、でもそれは大切な瞬間かもしれない。
刹那で片付けないで、
考えることを、やめないで。
今の心模様はと聞かれれば、
正直なところ靄がかかったような気分だ。
そういう気分にさせられた。
あのこも明日はそんなきもちにさせられるかもしれないと思うと
すこし胸がきゅっとする、、。
どうか少しでも晴れやかであってほしい。
靄をかき消すような晴れ間があるといい。