かなしいことや、つらいことが当たり前に起きて、
当たり前の顔をしてやってくる。
だから、楽園行きの切符を買った。
所要時間は分からない、
長い旅路が始まった。
今わたしは揺られながら道中を楽しんでいる。
車窓からは太陽の光が差し込み、照らされる。
景色が流れる。
車内はたくさんの人でにぎわい、互いを気遣い合っている。
色んなことばも飛び交う。
もうすでに楽園を垣間見ているようだ。
楽園とは、どんなに楽しいものだろうなと思いを馳せ、身を乗り出す。
到着のアナウンスが待ち遠しくて、耳をすませる。
そのあかつきには、きっと車内のみんなと手を取り合って喜ぶだろう。
われんばかりの歓声が起こるその時を待っている。
4/30/2023, 3:00:15 PM