「ここではないどこかへ」
消えたい。ここではないどこかへ。
去りたい。ここではないどこかへ。
入りたい。ここではないどこかへ。
みたい。ここではないどこかのせかいを。
飛び込みたい。ここではないどこかのせかいへ。
夢が詰まってる。ここではないどこかのせかいは。
きっと蒼い。ここではないどこかのそら。
きっと紅い。ここではないどこかのゆうひ。
きっとせつない。ここではないどこかのあめ。
きっとある、ここではないどこかのみらい。
「君と最後に会った日」
僕の友達。
保育園の頃から一緒。
君はよく死にたいと言っていた。
それでも僕は死んで欲しくなくて、必死に止めた。
「やめて、死なないで」
僕はいつも泣いていた。
君は
「わかった」
そう言って笑ってくれた。
君は傷だらけのはず。
それなのになぜ僕を助けたのか?
卒園の日。
僕達は、成長する。
大人に近づいた気がした。
大体の子が同じ小学校に進学する。
だから涙はなかった。
君は最後の日
「今までありがと。またいつか会えるといいね」
そう言った。
そして、君は、次の日自殺した。
僕は泣いた。
慟哭。咆哮。
「繊細な花」
この世には、繊細なものが沢山ある。
繊細すぎるものもある。
数え切れないほど。
でも、その中でも一番脆くて、繊細なものがある。
それは、「人間だ」。
言葉は時に武器になる、とよく聞くが
その通りだ。
言葉一つで誰かを引っ繰り返すことが出来る。
時には人を救い、時には殺すことも傷付けることも出来る。
だから人間は繊細なのだ。
何よりも脆く、繊細。
壊れやすい人形のようだ。
「1年後」
1年後の僕はどんな人なんだろうか。
優しい人間か、腐りきった人間か。
それとも、どちらともつかない人間か。
優しい人間でありたいし、
時にはとがってる人間でもいたい。
全部さらけ出すのは厳しいかも。
自分の短所、長所、
どちらも使うのは、疲れるし、面倒臭い。
それでも、自分らしくありたい。
それだけは譲れない。
「子供の頃は」
子供の頃は良かったな。
中学生の時は良かったな。
高校生の時は良かったな。
社会人だった頃は良かったな。
頃は頃はとうるさいよ。
人生無駄にしてるよ。