東 蝶

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「君と最後に会った日」

僕の友達。
保育園の頃から一緒。
君はよく死にたいと言っていた。
それでも僕は死んで欲しくなくて、必死に止めた。
「やめて、死なないで」
僕はいつも泣いていた。
君は
「わかった」
そう言って笑ってくれた。
君は傷だらけのはず。
それなのになぜ僕を助けたのか?
卒園の日。
僕達は、成長する。
大人に近づいた気がした。
大体の子が同じ小学校に進学する。
だから涙はなかった。
君は最後の日
「今までありがと。またいつか会えるといいね」
そう言った。
そして、君は、次の日自殺した。
僕は泣いた。
慟哭。咆哮。



6/26/2022, 10:45:20 AM