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7/5/2024, 10:39:44 AM

【星空】

落ちてくる
私が見ていた光が
空から落ちてくる
星空はいつも優しいものだと
夜空は私たちを見守ってくれると
盲目的に思い込んでいた
けれど彼らは怒っていたのだ
傍若無人な人間たちを
いつか始末しようと思っていたのだ
数時間後には星たちが
この地球を滅ぼすだろう
それまで私は星空を見上げていよう
二度と見ることのないこの景色を目に焼き付けて
地球と共に消えていくのだ

7/4/2024, 6:12:49 PM

【神様だけが知っている】

何も間違っていないと思っていたんだ
だけどいつも結果は出なかった
俺のせいだけじゃない
絶望的に運がなかったんだ

それでも人間ってやつは
選び続けなきゃいけない
運があろうがなかろうが
いろいろな場面でいろいろなものを選ばされる
朝食に何を食べるかに始まり
どっちの道から学校に行くか
テスト問題の選択肢でどちらにするか
まっすぐ帰るか寄り道するか……
嫌でも選ぶ羽目になる

それらの選択が正解かどうかは
今の俺には分からない
ずっと先の未来は
こういう選択が積み重なって
作られていくものらしい

だから俺の選択が正しいかどうかは
今のところ
神様だけが知っている

7/3/2024, 8:39:26 PM

【この道の先に】

しばらく歩いてきたけれど
何も見えないや
この道の先に
どんなものがあるのか
この道の先に
進んでいいのか
分からないまま
分からないまま
それでも見えないものに
背中を押されながら
日々前に進んでいくんだ

7/2/2024, 12:24:45 PM

【日差し】

暖かく柔らかい日差しが
私を照らしている
日焼けなんて気にせず
その暖かさを感じていられたらいいのに

ルッキズムが溢れる現代では
白い肌も憧れの対象だ
だから日焼けなんてしていられない
何も手入れをしていないと言っているようなものだからだ

けれど子供のころは
日差しなんて気にせず
朝から夕方まで外で遊んでいた
もちろん日焼けなんて気にしたこともなかったし
日焼けしている子を見ても別になんとも思わなかった

自分も周りも
素直に日に当たらなくなって
日焼け止めを塗りたくったり
暑いのに上着を着たりするようになったのは
いったいいつからだろう
日差しは今も昔も変わらず暖かいのに

7/1/2024, 1:07:48 PM

【窓越しに見えるのは】

四角い枠の中
カラフルな花畑が広がっている
窓越しに見えるのは
僕が行けない世界
いつになったら
この白い部屋から出られるの
綺麗な花たちは
僕よりずっと自由な世界にいる

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