【忘れられない、いつまでも。】
あなたと話し合って、納得して別れたつもりだった。
他の人を好きになったり、あなたのことを考える回数も減ったりした。
だからもうあなたのことは、このまま忘れられると思ってた。
でも、好きになった人が振り向いてくれていざ付き合い始めたら、あなたと比べてしまった。
あなたならこんな酷いことは言わなかっただろうとか、こういう時に気遣ってくれたのにとか。
あなたのことを考える回数は、気付けばまた増えていた。
自分の心に何度も嘘をついた。
あなたのことなんてもうどうでもいい、私とは関係ないことだと。
だけど、やっぱり無理だったんだ。
あなたのことが忘れられない、いつまでも。
【一年後】
ねえ、一年後
私は笑えているかな
今より状況は良くなっているかな
あなたとは再会できているかな
新しいことをはじめているかな
一年後が
楽しみで怖いんだ
一年後、私は
まだこの世界に居るのかな
【初恋の日】
自分はずっと
誰のことも好きになるはずがないと思っていた
恋とか愛とか無縁のままに
歳を取って一生を終えると思っていた
あなたに出会って
私の人生は変わったの
自分が恋をできる人間だと知ったの
人を愛することを知って
人に愛されたいと思う感情を知った
そんな初恋の日
【明日世界が終わるなら】
母ちゃんの作った肉じゃがが食べたい
もう母ちゃん、死んじゃったけど
明日世界が終わるなら
最後の最後に
どうにかして食べたい
母ちゃんは居ないから
似たような味を作るしかないけど
そっくりな味ができたら
もう思い残すことはない
【君と出逢って】
君と出逢って
君を好きになって
付き合いはじめて
好きな君には
心配をかけたくなくて
嘘をつくのが上手くなった
君と出逢って
嘘を重ねて
苦しくなって
だけど君には何も言えなくて
何も知らない君を傷付けたくなくて
別れを選んだ
君と出逢って
嘘塗れの僕が触れてはいけない人がいるのだと
初めて知った
君のためにとついた嘘は
いつしか膨れ上がり
僕は罪悪感に呑まれた
君と出逢って
自分の汚さに気付いた
君と出逢って
こんなに綺麗な人がいると知った