鍵がない、
通帳が無い、
カードが無い、
泥棒が入った、
お金がない、
あるよ、大丈夫。
通帳を見せて納得して、
半日、翌日また繰り返す。
ご飯用意して5時間程出て帰ると
銀行に電話して喪失届け。
警察にも電話するところやった。
何にも言わんと持っている
あんたが悪い。
なんでもすぐに無くすから
大事なものはあずかってる
そんなんわたし生きて
いかれへんやんと母
左の口角を上げて、
上唇を舐めてから噛み
睨みつける表情
子供のころ、
学校に行きたく無いと言った朝、
ほほをひっぱたかれた時に
見た顔と同じ。
嫌なことばかりおもいだす。
好きだった母。
いつのまにか嫌いになって、
それでも好きなところは残ってるはず。
今はあの睨み顔しか
思いうかばない。
夜明けはくる?
父親の愚痴を母に言うと、
母は、私を質問攻めにして
粗探しをし遠回しに責めてくる。
子供の頃、父親の暴力こそなかったが
暴言の数々、母は泣きながら家を飛び出して、私は後を追う。
子供ながらになぜ別れないのか
別れたら良いのにと、
思って母にもそう言っていた。
あれから40年近く経ち、
父親は入院、私が実家に泊まり込み
認知症の母と暮らす。
認知症の症状がひどい時には
娘の私がわからなくなり、
父の事を、うちの旦那と呼ぶ。
私が他人の立ち位置。
別に良いが、
娘よりも旦那が好きだとはっきり言う。
思い当たる節は数々...
他人からみたら理想の夫婦
なのかもしれない。
なんだろう、この気持ち悪さ。
両親を尊敬できない自分への腹立たしさ。
見ないようにしてきた、
気づかない様にしてきた事が
あからさまになっていく。
これからまだまだ長く続きそうな介護。
どうしよう
すでに心の灯火は消えそう。
入院中の父親からのメール
そろそろ、おせちを頼んでおこうと
父に言うと、頼むならジャパネット○カタか新聞で頼んでと。検討しろと言うので、どうぞご自分で。と返した。
後日、返答は固定電話しか頼めないから、ジャパネットで頼んでと。ついでにグルメ便、今日までやから頼んで。
たまには母さんに美味しいもの食べさせてあげてと。
普段わたしが美味しいものを食べさせて無いと言うのか!しかも。電話で母さんにグルメ便の事を話しといた。喜んでた。いつ届くのか調べて報告しろと。
母の介護で疲れている、出勤日の月曜日の早朝メール。開かなければよかった。
気持ちが収まるまで返信はしない。
目を閉じて、夜の海を想像する。
真っ暗な中、波の音だけが聞こえる。
引きずり込まれそうな闇。
怖くてたまらない。
このとてつもなく大きな暗闇は
わたしの中に膨らんだ闇を飲み込んで、
ちっぽけな存在にしてくれる。
ぐだぐだと考えるのはやめよう
あれ?
晩酌ビールが確実に増えていってます。
わたし、繊細なんですね。
繊細な花
あれ?
まちがいました...笑