シーラ知流

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3/18/2025, 12:48:34 PM

大好き

大好きと口にするたび消えていく私の中の小さな私

大好きが積み重なって成るかたち肩寄せ夢見のひだまり

3/7/2025, 1:10:08 PM

ラララ

高らかにラララとうたう歌をうたう
夜釣りはとてもいいとうたう歌をうたう
歌詞のわからないところは全部ラララでうたう

夜の湯船で
朝の徒歩通勤で
昼の休憩中にも
夜でなくてもうたう夜の歌
いつでもどこでも
頭の中で踊り狂って夜に帰る





サカナクション
ナイトフィッシングイズグッドを聴いて今日も眠りにつく

3/5/2025, 2:10:43 PM

question

「ままはけっこんしないの?」
「え、ママはパパと結婚してるよ?」
「えー!」

「ままとおばちゃんてきょうだいなの?」
「そうだよ、おばあちゃんがママとおばちゃんのママだよ」
「えー!! としよりでもままになれるの?」
「おばあちゃんは昔はママみたいに若かったんだよ」
「それじゃあ、おばあちゃんがままとおなじとしになっちゃうよ」
「ママはそのとき子どもだから」
「……。おばちゃんは?」
「おばちゃんはママの妹だからもっと小さかったよ」
「……。」

「ねぇ、ぱぱとままはけっこんしきしたの?」
「したよ。お写真見る?」
「みたい!……なんであみちゃん(仮)いないの?」
「だってあみちゃんまだ生まれてないもの」
「ずるいー!!!」

こどものquestionは時空が歪む。

3/2/2025, 1:57:36 AM

芽吹きのとき

君の顔を見て思い出した
高く掲げた理想があったこと
飛び出上がって大空を羽ばたいて
手に余るほどの幸せをつかみ取れ
レールは無視してもいい
生き方を決めるのは自分だけ
けして諦めないで
でたらめに選んだように見える選択肢も
もしかしたら心の奥底の願望
嬉しくて悲しくて悔しくて泣いた夜を越え
描いた未来を手放さないで
出会いと別れの芽吹く、春


(文頭文末しりとり)

2/28/2025, 2:13:03 PM

あの日の温もり

縁側が好きだった。

床の節穴に小さな木の実を落とした。
ビー玉をつめた。
腹ばいになって床下を覗いた。
あたたかな春の日差しを浴びておままごとをして。
やわらかな秋の温もりを抱いてぬりえをして。
母の燒くパウンドケーキを味わって砂糖入りの麦茶を飲んで。

私のひだまりの思い出は縁側。
ガラス越しの、すきま風が吹き込む、古びた家屋の縁側。

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