お題『こんな夢を見た』
今朝、見た夢の話だ。しかしデジャブの様な···過去にも見た事のある様な、そんな夢。正直体験談なので、オチらしいオチは無いのだが、小説のネタにはなると思った。
主役はダメ人間でまともに働かず、金遣いも荒い荒くれ者の男だった。しかし、ある日『瓶詰めの少女』に会って人生は変わった。会って、とは言ったものの正直落ちていたと言うか転がっていたというか···しかも子供が入るサイズだ。相当怪しんでいたのが事実だ。
荒くれ者は、少女を瓶から出そうとするとラベルが貼ってあることに気付く。それは誕生日なのか、はたまた消費期限なのか。何も分からないが、とうに過ぎているものだった。少女を外へと出すと記憶が無いようで、男のことを父と呼び育つこととなった。少女には予言のような力が宿っており、男はそれを利用してギャンブルで金を稼ぐようになった。とは言ったもののギャンブラーと言う程ではなく、生活費を稼ぐ程度。荒くれ者なことには変わらなかった。少女も父親である男のことを「だらしない」「格好悪い」「頼りない」と、さほど信用している様子ではなかった。しかし二人は間違いなく依存しあって生きていた。
ある日、二人に試練がやってきた。何故か部屋に設置されていた『押すと何が起こるかわからないボタン』を来客が押してしまったのだ。過去にも押されたことがあり、その時の回想では押した瞬間外から銃撃の嵐に襲われたのだ。今回は恐る恐る様子を見ていたのだが···
そこで目が覚めてしまった。もっと夢を見ていたかった。最近面白い小説が書けていなかったのでネタとしては面白そうと感じていた。瓶詰めと言うと、一昔前にそんなソシャゲアプリのキャラがいたのを思い出したが、サイズ的に子供が普通に入る大きさの瓶、しかも蓋ができるタイプなので、明らかに非現実的だ。
大人になると、多忙なせいか夢を見なくなる。いや、見たとしても記憶に残らないのだ。目が覚めた時には忘れている事が多いらしい。それなのに未だに鮮明に覚えている夢なのだから、きっと印象的な夢だったのだろう。
お題『この世界は』
自分は、昔からある書籍が好きだ。その本の中で名言がある。
「世界は美しくなんかない そして それ 故に 美しい」
初めは意味がわからなかった。いや、今でも正確な意味などわかっていないのかもしれない。
この世界は美しくなどない、醜悪な面ばかり見えてしまう。しかし、だからこそ普段は大したことでもないのかもしれないが、ほんのちょっとした事が美しく見えてしまうことがあるのだ。
醜さの裏に美しさがあるよう表裏一体のものは多く存在するのではないだろうか。
お題『幸せとは』
幸せの形は各々違う。それはきっと、星の数ほど違いがあるのだろう。
そして私の幸せは、人生を享受し、悔い無く死を迎えることだろう。そして死ぬ間際に『楽しい人生だった』と本気で思うことだ。
良いことも悪いことも失敗も成功も山ほどある。それを全て楽しんだ上で、最後に笑うのだ。正に人生の勝者と言っても過言では無いのではないだろうか?
まあ冗談だが…細かなことを言えばもっと沢山出てくるだろう。欲深い人間な自覚はある。だから、敢えて一つ挙げるなら、悔いの無い人生を歩みたい。
それが私の幸せだ。
お題『日の出』
黎明の冷えきった空気の中、露出している肌が切り傷のような痛みを感じていたが、曙光によって光に包まれる。
少し眩しくて、目を閉じてしまうが温かな光に包まれる。
それはまるで母親が我が子を抱きしめるような優しさに包まれる温もりだった。
もちろんそれで体が温まるわけでは無いが、日の出によって心も体も優しく包まれる気がした。
テーマ『声が枯れるまで』
ギターを掻き鳴らして叫び歌った。
休むことはあれど止めることなく、歌い続けた。きっと彼女は喜びも怒りも哀しみも楽しみも、全ての感情を歌として歌い続けるのだろう。フォークもバラードもロックだろうとギターを掻き鳴らし彼女は歌い続けるのだろう。
そして声が枯れるまで歌い、きっと満足するのだ。
心底音楽が好きなのだろう。
違う、もしかしたらそれしかないのかもしれない。
だが、一つの事を好きなだけ出来るという事は、夢も何も無い自分からしたら羨ましい事だと感じるのだった。