天坂えみる

Open App
2/21/2026, 2:35:33 AM

        『図工の先生』
アクリル絵の具の匂いを知った頃 図工の先生の笑顔が浮かぶ 土の下に張る根っこのような 奥深さがそこにある 図工の先生 また笑った 階段の下 煙のように消えてった

2/19/2026, 1:39:06 PM

        『立ち枯れの』
風船が風船であることが辛かったように あの花もまた辛そうだ ときめきの丘の上 なぜ燃え尽きたのだろう 世界の歪みか はたまた 宇宙の光線か それはきっと細胞だけが知っている

2/15/2026, 2:45:24 PM

        『リメンバー』
部屋の整理をしている いつかの手紙を見つけた
埃がふわりと宙に舞う 日焼けした手紙は古本屋の
匂いがした 綺麗じゃないけど美しい 午後四時過ぎ
日暮れと手紙が相まって 温かな気もちになりました

2/12/2026, 3:15:12 PM

      『瓶詰めの言葉たち』
大切な言葉はいつだって届かない 瓶詰めの言葉に共感を覚える人たちの多いこと 都心のスーパーマーケットで見かけたよ 封印された革命ごっこ 言葉が薄いよ 割り過ぎたジンライムみたいに 小さな価値 小さな快感 それだけで世界が廻るのが怖いんだよ いつだって いつだってそうなんだよ

2/9/2026, 2:59:50 PM

    『あの花にまだ名前はなかった』
名前の知らない淡い色した花々を見ていた ちょっとしたことで喧嘩して 早足で歩いたこともあったよね
みっともないなと思いながら 後には引けず 噴水を後にした 思い出に名前がないように あの花にもまだ名前はなかった

Next