2/21/2025, 3:36:06 PM
『星座になんてなるものか』
夜空に散ったよだかの話 星になったよだかの話
今だに好きになれなくて 歯に詰まったアーモンドが気がかりだ 台所は寝静まっている 大半の人々が寝息をたてている 本当は星になることに憧れているなんて 誰にも言えなくて ベッドで泣いた
星座になんてなるものか 星座になんてなるものか
2/13/2025, 3:42:42 AM
『緑の光線』
些細なこと ほんの些細なこと 窓の埃を照らす斜陽と午後の強風 くたびれたカーディガン 紅茶を飲んだのは夢の中 仕事を休んだのは夢の外
2/8/2025, 10:22:45 PM
『角の部屋』
明日も明後日も面白いことがないようだ 励ましの唄が耳につく 変わらなくちゃいけないんだろうか?
さもしさが 生毛を伝ってタンスに親指をぶつけたよ
情けない現実が遠く遠く 誰かにみつめられているようで
2/8/2025, 5:18:28 AM
『ガーデン』
風が強い土曜日は蜜色の映像を眺めている
発電所近くのガーデンに壊れものを植えるのさ 吸わない掃除機 聴けないオーディオ お節介な言葉たち
そして人間までもが不格好に植えられる
世界の最果てのような中心で奇妙な音をたてている
2/5/2025, 1:59:13 PM
『あの子の心臓の話をしよう』
あの子にもう会えないなんて 首の無い人生みたいだ
命の入れ物に何いれよう 格言がプリントされたTシャツかチャップリンみたいなステッキか わくわくしてる自分が嫌だな 深夜の信号待ちでするあくび
思いつくのはあの子の心臓 そう わけも無く