11/17/2024, 3:20:35 PM
『内服薬』
昨日、駅前の成城石井で買い物をしていた私の両足
今となっては 震えながら陽の光を待っている
二の足を踏む時計の針と熱を帯びた額の汗と夜の長さに途方に暮れる 朝が来れば 朝が来れば
11/17/2024, 12:19:33 AM
『眠っているだけなら』
雑踏に戻るのが 怖くって 歩道橋は嵐ヶ丘 私の不安がコウモリになって忙しなく飛び回る 眠っているだけなら 無事だけど 少しすればわるい夢
わがままと思えば 突き刺さる白い骨 あぁ、いっそ 離れてしまいたい 心もようと連結器 雨なのに使わない傘
11/15/2024, 9:45:19 PM
『たぶん、見られてる。』
6月6日、ノートに落書き ずんだもちを食べる猫描いた 秋のおわりに ふと見ると なんだかとてもこそばゆい からだはゼリー化するけれど こころははたしてどうだろう? 最近ね 気になる人がいるのです 冬になったら 視線よりも手紙を送ろうあの人に
11/11/2024, 9:28:39 PM
『絶対的浮遊感』
空高く翔べなくてもいい ゆらりゆらりと漂っていたいだけなんだ 赤い風船が飛ぶ夢を今日もまた見るのだろう タワーマンションの中程で 力なく落下して
夢からまた醒めるだろう
11/10/2024, 12:50:14 AM
『眩暈』
豆腐の角に額が突き当たる 柔らかく私は眠る
ベッドには猫 私は床で 時計は正午を指している
現実が曖昧で 自分の居場所を確認する 私は何処だ? 多分、そうだ、違う誰かの脳裏の中だ