2/26/2024, 3:47:03 PM
『きみはいま』
きみはいま とおといひかりのなかで まばたきをしている とじためをあけたら いつもちがうせかい
いろいろなかくどで さまざまなほうほうで きみはふしぎとむきあう もうすぐ おもわぬだいはっけんにであうだろう たのしみだ たのしみだ
2/25/2024, 2:59:07 PM
『空色の鏡』
ここのところ雨降りで 空の素顔をみてないな
鼻頭の腫れ物を気にしながら鏡を覗く 突然魔女が映ったらどうしようっていらない心配をしながら
こんな日は あゝこんな日は 空も私もらしくない
らしくないまま一日が終わろうとしている お風呂上がりに仔犬みたいに首を振る その水滴はまさに空色だった
2/25/2024, 12:39:25 AM
『カラメルミルク』
不自然に混ざり合った 誰かの手がなければ出逢ってなかった 他人の手のひらの中で生きる 私はそこに
心地良さを見出した このまま二人揺れていよう
雫がおちて 命になるから
2/24/2024, 12:53:15 AM
『背中越しのL』
新しい家が建った 最寄りのコンビニの近く 私は自転車でちらりと横見した あなたは先を行く 路面をカーキ色に染め上げながら 私は後を行く ペダルの重みが想いとリンクする 繋がりって色々だ 昨日整理した配線が頭に浮かぶ
2/23/2024, 7:24:05 AM
『手のひら太陽』
満員電車で『斜陽』を読んでる ひしめき合う肩
雑多な匂い 人間の雑居ビル 私の手のひらの太陽は
思わずひしゃげる 次の駅で降りるよ ブーツの汚れが胸をスッと胸を撫でおろす 適度な安堵と緊張
私にはこの生活が必要だと 改めて思う帰り道