11/11/2023, 6:28:45 AM
『隠退』
冷たい風で目が冴える 川岸で隠れんぼ 見つけられないまま凍える夕べ 夜の暗さでまた目が冴える
役目を終えた人々の溜まり場だ 片道切符を握りしめ
星屑になってしまう 望遠鏡でも見つけられない星屑になってしまう
11/9/2023, 3:15:09 PM
『きりきりがんがん』
気持ちよく目覚めた朝は 何でもできそうだ 目玉焼きともにらめっこができる よゆうよゆう だけども
そんな朝はそうにないない まぶたにそうだな どんより雲が貼り付いてる 昨晩の夢は相当奇妙で可笑しくて 枕が宙に浮いたんだ だいたいいつも 脳みそは きりきりがんがん きりがんがん
11/8/2023, 2:16:08 PM
『救済処置は藪の中』
私が寝そべる木箱には フラジャイルと書いてある
何気ないものが鋭利になって 行き先不安の心持ち
あゝせめて明日晴れたらいいな 藪の中、少しでも
陽がさせば 手のひらサイズの希望が芽生える
11/7/2023, 2:27:44 PM
『あなたとわたし』
敏感同士が世界の不思議を眺めてる 多くの人と繋がりたいとかあんまり無い というより皆無 側からみたらどうでもよいことで いつまでも笑っていられる
恋の峠を越えたんだ 大抵のことはどうにかなるなる
あなたとわたし
11/6/2023, 12:13:05 PM
『心模様は豹柄』
朝焼けは深呼吸 心の具合はどうだろう? 密林の奥に本当の気持ちを隠している 整理できない感情散り散りと いつか豹に狩られてしまいそうだ こんな時は雨を浴びたい 晩秋の雲が呼び込んだ雨は こんなにも柔らかく頬を伝った