天坂えみる

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11/6/2023, 12:13:05 PM

       『心模様は豹柄』
朝焼けは深呼吸 心の具合はどうだろう? 密林の奥に本当の気持ちを隠している 整理できない感情散り散りと いつか豹に狩られてしまいそうだ こんな時は雨を浴びたい 晩秋の雲が呼び込んだ雨は こんなにも柔らかく頬を伝った

11/5/2023, 2:38:43 PM

     『ひとすじのランデブー』
もう思い出すことも無い 汗も涙も光の粒も カーテンが揺れるたびに逃げていく この部屋が世界のまんなかだったのに 今私はどこにいる? 誰にも発見されない星座のように 部屋の片隅で佇んでいる

11/4/2023, 3:11:50 PM

       『哀しみの背』
翼が生えないその背中 夜の帷で鉄の味を知る
車は走る 深夜の工事中の光を超えて 痛みを知らない風になる 上手に怖がる事を知る 道を照らす光に
希望を感じる 哀しみの背が缶コーヒーを買いに行く
知識の泉に何も無いと言い切って 15分休憩を取る
言われように無い哀しみが 空見る私に降り注ぐ

11/3/2023, 1:24:30 PM

       『鏡の中の私』
鏡の中の私 人知れず歩いてく 知らない街の知らない通り 知ってるようで知らない看板 きっとどこかでみたであろうカフェテラスの朝食 交わることは無いけれど ほんのちょっぴり似てるんだ どこか双子のようで可笑しいな

11/2/2023, 4:52:10 PM

        『夢を見る人』
深夜二時過ぎ 悪い夢の向こう側 ニット帽がぽつりぽつりと 綻びを気にかけて歩いている 手を差し伸べても触れられない これは夢だから これは夢だと自覚している私 だけども好きには動けない 何か別の意思が働いて レールの上を歩かされている これは夢でなくても きっとそう 私は歩かされている

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