9/5/2023, 3:00:44 PM
『はまべのうた』
砂浜にひとりぽっち 犬の散歩のおっさんの口笛と波の音 割れた貝殻見つめてる ロマンスの欠片も無いけど それなりに心地よい 中途半端な人との関わりより 海を見にいこう 浜辺に出よう
9/4/2023, 2:30:58 PM
『きらきら』
きらきらしたモノに憧れて 触れてみるルビーサファイア 行方不明のカナブンが今朝ちり箱から姿を見せた 欲を持ちすぎてドロドロだ 無欲は無欲でシャバシャバしてる 丁度良いバランスできらきら光るソフトな身体 変えようが無い もう変えようが無い
9/3/2023, 11:14:36 AM
『煮えないかぼちゃ』
此処は世界の終わりのキッチンだ かぼちゃは小鍋の中でしぶとく固い 空には閃光 人々の悲鳴と虚無感
それと私の些細だけども重大な悩みはかぼちゃが煮えない お気に入りのドットのエプロンに茶色いしみが
点々と 銀河の中の小さく大きいトピックだ
9/2/2023, 1:00:17 PM
『6時半頃』
午後6時半頃 夕暮れ時だ 思いの外優しい風に
秋の足音を聴いたのだ 知らない家に灯が燈る 知らない暮らしに灯が燈る 私の小さな頭の中で知らない家の知らない暮らしを想像する 何百何千何万の灯の粒がおしゃべりしながら 夜空に点々と浮かんでいく
私もあの子と自転車で 帰路につく ただいまという星になる
9/1/2023, 4:25:12 PM
『漂流する言葉』
離島の海岸 尊い生命が海月になった 海獣たちは不可思議に離島の周りを連なり泳ぐ これは弔いなのだろうか? 言葉では無い何かによって 生命が浮遊するのを目の当たりにした