4/30/2023, 4:43:17 PM
『楽園の裏側で』
楽園の裏側で 秘密を持ち寄りアダムにあげよう
金色はやがて剥がれる傲慢な心 それを横目に僕は石膏ボードに虹を描く 道は確かに照らされて矢印までもが示される だけども誰もそこを通らない 転ぶのが怖くって 何より疎まれるのが怖くって怖くって
すぐそこにあるのに見ないふり 楽園なんてそんな場所があればどんなにいいだろうとお喋りしながら多くの人は枯れていく
4/30/2023, 3:12:01 AM
『浮雲少女』
酷い雨にはカラクリがあって 私は上層で其れを見る
列島は大荒れなのに 私の気持ちはたおやかだ
空の上、不穏な風が吹き溜まり 浮雲ハンモックは派手に揺れ動く 行き先不明なるべく遠くへ仰せのままに
4/28/2023, 6:40:01 PM
『或る日の瞬間移動』
どれだけの夜を超えても 光の速さに追いつけない
私の瞬間移動にも限界があるようだ 人間の中では超人だが、それは人間界だけでの話。 中途半端に人間を超えたから 見ることのない世界の住人をみてしまった そこにある仰天の文明を垣間見てしまった
4/27/2023, 12:17:06 PM
『レモンソングは廻り続ける』
甘い唄に嫌気がさして 猥雑なロックンロールを鳴らしてる 哲学だなんだ 考える葦だなんだ 藪の中で
蛭に噛まれるくらいうんざりしている 答えなら組み立てれば良い 君の好きなあのフレーズ あの痺れる文体も格言と云われているあのセリフを 組み立てて組み換えて ほらほら、立派なモビルスーツになったでしょ?
4/27/2023, 2:46:22 AM
『嘘つきになれたら』
ほんの悪戯だって放っておいたら 手のつけられない化け物がそこにいた 綺麗な水は残っていない心さえも枯れていく 実直に生きて疑うことを知らずに歩いてた 化け物を否定する気にはなれず佇んだ せめて
そうだなわたしが嘘つきになれたらいいのに