4/17/2023, 2:47:08 PM
『サクラチル』
サクラチル アスファルトに何度も口づけするように
ひらひら落ちる 膠着して色褪せる とおり雨で姿も朽ちる 散る散る桜 サクラチル
4/16/2023, 3:34:14 PM
『屋上モノローグ』
すごくノッポでなくていい 少し高い所から世界を見渡すことが好きだ 身体を少し軽くして 残りの重みで考えることがある 独り言がたんぽぽみたくふわりと景色に溶ける ここではない世界で洗いたての詩になる
4/15/2023, 1:43:15 PM
『下水道の詩』
君がいなくなるのは淋しいよな 君に会えなくなるのは悲しいことです 十二指腸あたりで雷魚は泳ぐ
暮らしの中にある溜息を下水道に隠した 大切なことあっただろうに有耶無耶にしたんだな 鉄は酷く錆びている 届かぬ想いが腐朽していく
4/15/2023, 12:52:47 AM
『白い巨人』
カーテンが白いきょじんに見える 空間が歪む ひしゃげる壁 もしかしたら歩く壁 今は夕暮れイマジンが聴こえる 都合良く神様と呟いてみる 日頃の行ないを自省して また神様と呟く 低廉な言葉に神様は半額シールを貼りに来るだろう
4/14/2023, 12:05:38 AM
『暖かい』
本日も快晴。生乾きのワイシャツが風に揺られてにやけてる 二杯目の紅茶 時計は揺らめき 少しだけ時間を忘れる その隙間から覗く光は暖かい ただ暖かい それが奇跡と感じた瞬間 その想いをそっとノートに忍ばせる 今日が色褪せるその前に