紫紀

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1/21/2024, 2:00:54 PM

『特別な夜』



柔らかな風に薄紅の花が踊る暖かな夜も


群青の空を眩い光が彩る蒸し暑い夜も


散り逝く無数の葉が大地を彩る寂しげな夜も


白銀の結晶が世界を染め上げる静寂の夜も


きみが居るなら毎日が特別な夜


きみが居るからいつだって特別な夜

1/20/2024, 1:50:41 PM

『海の底』


沈む

沈む


闇深い場所へ



深く

昏く

冷たい水底へ




音が消える

心が消える

総てが泡と共に霧散する



このまま誰に気付かれることも無く

自分さえも消えていくだけだと思っていた





この何処までも暗く息苦しい世界のなかで

淡い光を放つきみは

ぼくの唯一の光になりました




1/20/2024, 3:17:32 AM

きみに会いたくて。



ただ、ひたすらに走った。

足が折れそうなくらいに。

心臓が爆発しそうなくらいに。




もう一度、頭を撫でて欲しくて。

もう一度、抱き上げて欲しくて。

もう一度、名前を呼んで欲しくて。




きみに会いたくて。



ただひたすらに走った。

折れる足はもう無いけれど。

爆発する心臓はもう無いけれど。



きみにはもう僕の姿は視えないけれど。

きみにはもう僕に触れる事は出来ないけれど。

ぼくはずっときみの傍にいるよ。



ありがとう。

ぼくを見つけてくれて。

ぼくに名前をくれて。

ぼくを愛してくれて。




またいつかどこかで、きみに巡り逢えますように。