紫紀

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『海の底』


沈む

沈む


闇深い場所へ



深く

昏く

冷たい水底へ




音が消える

心が消える

総てが泡と共に霧散する



このまま誰に気付かれることも無く

自分さえも消えていくだけだと思っていた





この何処までも暗く息苦しい世界のなかで

淡い光を放つきみは

ぼくの唯一の光になりました




1/20/2024, 1:50:41 PM