迷惑をかけないように生きろと言われた。
その通りだと思った。
けれど、
わたしを助けてくれるあなたが頼もしくて、
大好きで大好きでたまらなかったから、
あなたにたすけてもらえるようにした。
#ありがとう、ごめんね
今日、妹の恋人が家に来るらしい。だから、自室に3時間ほど篭っているか、出かけてこいと言われた。出かける元気がなかったわたしは、自室に居ることにした。
勉強をしていようかと思ったけれど、妹の恋人がどんな人か気になって集中できない。部屋の隅に座って、妹の恋人の予想をしてみる。
彼、彼女かもしれないけれど、よく妹を選んだなと思う。そりゃ、所謂オタクに優しいギャルの妹は、まあどこかのオタクには拾われるだろうけれど、それでも姉としてはどこに惚れたのか、小一時間くらい問いただしたい。
まあ、考えたってどうしようもならないのだからと思い、ハチャメチャに怒られるに違いないけれど、わたしは妹の恋人に会うために、自室を勢いよく飛び出した。
#部屋の片隅で
宙ぶらりんに吊るされる。
頭に血が上る。
それが苦しい。
けれどいつの間にか、
それが心地よくなる。
もういいよと言えない。
#逆さま
目を瞑っても、勝手に開く。こんな夜はいつぶりだろうか。確か、すごく大きな悩み事があったときだったような。まあいい、過去の話は置いておこう。
今日の朝、僕は咲優に告白した。返事は明日にするらしい。だから、心拍数が異常に上がって、告白してから何時間も経つのにずっとそわそわしている。
丁度3年前に彼女に告白されて、その時僕は恋愛を知らなかった上に自分のことに精一杯だったから振ってしまった。それでも彼女との友だちの関係は解消されずに、今までと変わらずに接してくれていた。
そんな咲優にいつしか惹かれていった。明るくて溌剌な彼女は、僕に勇気を与えてくれていた。どうしてそれに気づいていなかったのだろうか。後悔と共に、彼女と一緒に居たいと積み重なっていった。
そしてついに、今までの関係を壊してしまった。きっと彼女は僕のことをもう好きでないのだろう。そりゃそうだ、振られても変わらず、しかも3年間も好きでいてくれるだなんて、そんなことそうそうないであろう。
勝手な自分に反吐が出そうだ。まあいい、咲優に引かれて今までの関係が無くなるというだけの、鈍感な僕へのちょっとした罰だ。
「今考えたとて、どうにもならんしな」
いつの間にか、朝が来ていた。
#眠れないほど
夢で起こった出来事が現実で起きたときに、
デジャブを感じるんだよね。
#夢と現実