高校生。大人だか子供だかわからないこの時期。けれど、多くの高校生が自分は大人であると信じて行動する。少なくとも周りよりかは大人であると。
しかしながらそういうことはなくて、大人な面があったとしてもどこかに子供の面がある。自分の子供の面に気がつけないのが非常に高校生っぽくて、可愛らしい。
#子供のように
ニコニコ笑っていなければならない。その場を楽しんでいなければならない。
そんな風に無理矢理にテンションを上げるから。
カタコトの笑顔しか作れなくなる。
#ココロオドル
たまにの休日。束縛からの解放。友人との約束。
僕の彼女は束縛が激しい。ちょっとやそっとの飲み会さえも許してくれない彼女に、僕は少しイライラしていた。無論それだけで彼女を嫌いになることはないのだけれど、なんだかストレスが溜まっていたようだ。久しぶりに高校時代の友人と食事に行って、それを実感する。
「それ犯罪レベルだろ」
友人は、僕と彼女の関係性を冷静に分析した。
「かなり束縛してくるなとは思ってるけど、僕じゃないと彼女支える人いないだろうし」
「沼ってんなぁ、程々にしとけよ」
心配してくれているのは分かるけれど、僕は壊れそうだけれど、それよりも彼女を大事にしなければいけないという使命感に襲われるのだ。
「ったく、別にお前がいいならいいけどさ、休憩はちゃんと取れよ。お前が倒れて彼女倒れたら、気が気でならんから」
友人との時間は一瞬であった。彼女と過ごす10分間よりも、友人と過ごす1時間の方が短かった。もっと彼といたいけれど、やはり迷惑な気がしてたまらない。
「ただいま」「おかえり、ねぇなんでそんなに長かったの?」
反射で出そうになった言葉をぐっと抑える。そして、代わりの言葉を添える。
「君の話をしすぎたんだよ」
自慢ではなく相談でもなく、愚痴だけれども。
「えー嬉しい。ねね、そういえばわたしの好きなところ最近聞いてないな、教えてよ」
「……」
またしんどい日々が始まる。
#束の間の休息
「今までありがと」
それが最後の言葉だった。
また会いたいだけが募っていく。
#別れ際に
朝が肌寒く感じる。夏の終わりを感じる。長かった夏ももう終わる。そしてすぐに、夏が恋しくなる。
#秋🍁