ただの野球人

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7/9/2025, 10:18:26 PM

            届いて.....

お届けします、と書かれた差出人不明の小包が届いた。

インターホンも鳴らさず、玄関の前にひっそりと置かれていたその小包は、手のひらほどの小さな箱だった。開けてみると、中には古びた写真が1枚と、手書きのメッセージが入っていた。

写真は、見覚えのない古い日本の家屋が写っていた。庭には桜の木があり、満開の桜の下には見慣れない女の人が立っている。

そして、メッセージにはこう書かれていた。「見つけてくれて、ありがとう。あなたが届けてくれたから、やっとここへ来られた」

背筋が凍りついた。届けてくれた?何も届けた覚えはない。そして、この「ここ」とは一体どこなのか。

その日から、奇妙なことが起こり始めた。夜中に、誰もいないはずの部屋から、すすり泣くような声が聞こえる。玄関の鍵を閉めたはずなのに、朝起きると開いている。

そして、夢を見るようになった。夢の中では、あの写真の家屋の縁側に座っている自分がいた。満開の桜が咲き乱れ、隣には写真の女の人が座っている。女の人は何も語らないが、こちらをじっと見つめている。その視線は、どこか悲しげで、同時に深い執着のようなものを感じさせた。

ある日の夜、いつものように玄関の鍵を閉めて寝たはずだった。しかし、ふと夜中に目が覚めると、玄関のドアが半開きになっている。恐る恐る近づくと、ドアの向こうから、あの女の人の声が聞こえた。

「やっと、届いたね…」

ゾッとして、後ずさりした。しかし、もう遅かった。玄関の奥から、写真の女の人がゆっくりと姿を現したのだ。その顔は、写真と同じく無表情だが、その目は私を離さない。

そして、女の人は震える手で私に何かを差し出した。それは、あの古い写真だった。

女の人は、その写真を私に「届けろ」と言っているようだった。どこへ、誰に、何を届けろというのか。恐怖で声も出ない私に、女の人は一歩、また一歩と近づいてくる。

その瞬間、私は確信した。あの小包は、私への「届け物」ではなかった。私自身が、何かを届けるための「運び屋」にされてしまったのだと。

そして、あの女の人は、私に何かを届けてもらうことで、ずっと「待っていた」のだ。

今も、あの女の人は私の部屋の片隅に立っている。そして、毎日、あの写真を私に差し出してくる。私は、いつかこの「届け物」の正体を知り、彼女を解放することができるのだろうか。それとも、永遠に彼女の「運び屋」として、この恐怖から逃れられないのだろうか。

7/8/2025, 2:55:03 AM

うその話です。明日また出します。
真夜中の訪問者

私がまだ大学生だった頃の話です。夏休みで実家に帰省し、夜はいつも通りバイトから帰ってきました。その日は日付も変わり、深夜2時を過ぎた頃だったと思います。

バイトで疲れていた私は、シャワーを浴びてすぐにベッドに入りました。部屋の電気を消して、スマホをいじっていると、ふと、家の外から**「コンコンコン」**とドアをノックする音が聞こえてきました。

こんな真夜中に誰だろう? 配達員? いや、こんな時間に宅配なんてないし、友達なら事前に連絡してくるはず。家族はみんな寝ている時間です。

心臓がドキドキし始めました。ノックの音は、まるで誰かが指の関節で優しく、しかし確実に叩いているような、そんな静かで不気味な音でした。

私は恐る恐るスマホの画面を消し、息を殺して耳を澄ましました。

「コンコンコン…」

再び、同じリズムでノックの音が聞こえてきます。今度は少しだけ、音が大きくなったように感じました。まるで、私が中にいることを知っていて、返事を待っているかのように。

私は身動きが取れませんでした。もしインターホンが鳴れば、まだ対処のしようがある。でも、直接ドアをノックしているというのは、何か異常な雰囲気がしました。

ノックの音は数回続いた後、ピタッと止まりました。静寂が部屋を支配し、私は自分の心臓の音だけが聞こえるような気がしました。

しばらくして、私は意を決して、ゆっくりとベッドから降り、窓のカーテンの隙間から外を覗いてみました。しかし、庭には誰もいません。街灯の光が届く範囲にも、人影は見えませんでした。

ホッとしたのも束の間、今度は**「コツ、コツ、コツ…」**と、庭の砂利道を誰かが歩くような音が聞こえてきました。音はゆっくりと、そして着実に、私の部屋の窓の下へ近づいてきます。

私は慌ててカーテンから離れ、壁に背中を押し付けました。窓の外から、何かが私の部屋を覗き込んでいるような、冷たい視線を感じました。

その時、また聞こえたのです。今度は、もっと近くで。

「コン…コン…」

それは、私の部屋の窓ガラスを、指の腹でゆっくりと叩くような音でした。

私はもう、息をするのも忘れ、ただ震えることしかできませんでした。その夜、私は一睡もできませんでした。そして、朝が来るまで、ずっと窓から目が離せませんでした。

結局、誰が窓を叩いたのか、それは何だったのか、今でも分かりません。ただ、あの夜の静かで、しかし確かなノックの音と、窓の向こうから感じた冷たい視線は、今でも私の記憶に深く残っています。

7/4/2025, 10:45:42 AM

                                                    【決勝戦】

                                                                         〘  終わりの始まり 〙


「今日は決勝戦だ」と監督が言う。「気をぬかず頑張るぞ」キャプテンの声でチームが盛り上がった。


いよいよ試合が始まる...      グラウンドは静かだ     

試合の挨拶だ。両方のチームが言った「お願いします」試合開始合図の音が鳴った。同時に、とても大きい 大歓声が始まった。

選手はグラウンドに走っていく審判もグランドへ歩いていった。

バッターもバッターボックスに歩いて行く。ピッチャーはとても球が速くキレがいいと有名だ。

そしてバッターの僕は.....

第2話

                                〘 本当の役目は 〙

バッターもバッターボックスに歩いて行く。ピッチャーはとても球が速くキレがいいと有名だ。

そしてバッターの僕は、バッターボックスに立った。やはりピッチャーはとてもいい球を投げてくる。

「ストライクー」審判の声。一番バッターの僕は、試合前監督にこう言われた。

「1番バッターの役目は、まず塁にでることだ。ヒット・デッドボール・ファーボールなんでもいい。とにかく塁にでろ」

9人が試合に出ることができその9人が打つ順番のことを打順という。僕は、その9人の中で一番に選ばれた。

僕は、とにかく打って飛ばせという意味なんだと思った。

僕は、そう思ったまま、ピッチャーが投げた球を打った。

とうくに飛んだボールはセンターに取られてしまった。

アウトになった僕はベンチに戻った。すると監督に、「話を聞いていたか?」と言われた。

僕は意味がわからなかった。

第3話                             〘 役目を果たすために 〙


監督に、「話を聞いていたか?何がいけなかったのか考えろ」と言われた。

僕は意味がわからなかった。そして、ライバルの竹島が僕を呼んだ。

「ヒントをやる。一人じゃない、チームだ」と竹島が言う。

僕は、理解できそうでできなかった。

そして、その回はどちらも0点になった。

僕は、次の回でセンター前ヒットだった。

すると、チームメイトが打ち出して僕は、ホームに帰ってきた。それからもチームは、点を 取り続けた。そして僕は、竹島が言った意味がわかった気がした。

次回第四話
                                  〘夏の匂い〙


7/4/2025, 3:56:34 AM

- -
- 遠くへ行きたいとは...

7/3/2025, 3:30:18 AM

                                                    【決勝戦】

                                                                         〘  終わりの始まり 〙


「今日は決勝戦だ」と監督が言う。「気をぬかず頑張るぞ」キャプテンの声でチームが盛り上がった。


いよいよ試合が始まる...      グラウンドは静かだ     

試合の挨拶だ。両方のチームが言った「お願いします」試合開始合図の音が鳴った。同時に、とても大きい 大歓声が始まった。

選手はグラウンドに走っていく審判もグランドへ歩いていった。

バッターもバッターボックスに歩いて行く。ピッチャーはとても球が速くキレがいいと有名だ。

そしてバッターの僕は.....

第2話

                                〘 本当の役目は 〙

バッターもバッターボックスに歩いて行く。ピッチャーはとても球が速くキレがいいと有名だ。

そしてバッターの僕は、バッターボックスに立った。やはりピッチャーはとてもいい球を投げてくる。

「ストライクー」審判の声。一番バッターの僕は、試合前監督にこう言われた。

「1番バッターの役目は、まず塁にでることだ。ヒット・デッドボール・ファーボールなんでもいい。とにかく塁にでろ」

9人が試合に出ることができその9人が打つ順番のことを打順という。僕は、その9人の中で一番に選ばれた。

僕は、とにかく打って飛ばせという意味なんだと思った。

僕は、そう思ったまま、ピッチャーが投げた球を打った。

とうくに飛んだボールはセンターに取られてしまった。

アウトになった僕はベンチに戻った。すると監督に、「話を聞いていたか?」と言われた。

僕は意味がわからなかった。

第3話                             〘 役目を果たすために 〙


監督に、「話を聞いていたか?何がいけなかったのか考えろ」と言われた。

僕は意味がわからなかった。そして、ライバルの竹島が僕を呼んだ。

「ヒントをやる。一人じゃない、チームだ」と竹島が言う。

僕は、理解できそうでできなかった。

そして、その回はどちらも0点になった。

僕は、次の回でセンター前ヒットだった。

すると、チームメイトが打ち出して僕は、ホームに帰ってきた。それからもチームは、点を 取り続けた。そして僕は、竹島が言った意味がわかった気がした。

次回第四話
                                  〘夏の匂い〙


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