6/12/2024, 5:57:04 AM
[街]
剥がれた煉瓦、砂埃を被った看板。
寂れた街の消耗した外灯になりたい。
6/10/2024, 9:07:59 AM
テーマ「朝日の温もり」
陽の温かさよりも冷たさの方が好きだ。
特に、ほんのり暖かい中に肌寒さを感じる早朝と秋が好きだ。
屁理屈を言えば、寒さもまた温もりと言える。
冷たさを気持ちいいと感じるのは、人が自ら熱を発するからなのだろうか。
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冷たさが地を打つ蒼空を見上げると憧れのあの人を思い出す。
彼は非常に情緒豊かで、雨粒に逆境を、乱気流に堂々巡りの感情を、失った傘には欠けた心を見出し、春には切り捨てた心に思いを馳せる。
空の向こう、愛を乗せた贖罪のような歌が銀河の端を追いかける。
そんな彗星を、写真越しに見るだけであった。
6/8/2024, 6:47:24 PM
テーマ「岐路」
貴方はそっちに行く 私はこっちに行く
でも貴方といたいからそっちに行く
鞄の中の物 何も使えない
何も残らなかったけれど
別の道を行っていたら貴方の苦味を知らなかった
2/2/2024, 9:06:37 PM
勿忘草
花言葉は私を忘れないで、誠の愛等
自分がベルタなら相当気に病むけど、「忘れないで」という言葉のおかげで自責の傍で彼の約束を守っていられるのかもしれない
花の方へ歩み寄ったら命を取られるなんて現実でもあるよね。
12/15/2022, 4:40:51 PM
はぁっ。
心の内に篭っていた諸々を発散するように外へ吐き出した二酸化炭素は、ほんの一瞬可視化されては夢のように消えた。
未だむき出しになっている硬いコンクリートをコツコツ踏みしめながら、空を見上げると、なんとも言えないくすんだ雪色。
もし去年の私なら、「なんと辛気臭いのだろう」と心の貧しさに重ねただろう。
でも、今年は少し違う。
この辛気臭い空の色が告げている。
きっともうすぐだ。
今年は忙しいんだから!
お題 雪を待つ