『飛べ』

　風よやめと
　競って
　空に向かっていた頃

　もっと
　すべてが
　広く大きかったはず

　だからもう一度

『special day』

明日は晴れてほしい
太陽を背にして組織に
身を差し出したいからさ
あとは嵐雷雪天変地異でも
そう慌てることはないだろう
まさにその中で過ごすのだから

『揺れる木陰』

もし蝉になれたなら
そりゃ朝の早よから
鳴いて叫ぶだろうさ

けど...お昼ごろには
さすがにバテバテて
揺れる木陰で一休み

そして昼寝さめれば
ありったけ声だして
また鳴き叫ぶはずよ

そんな奴が居ないと
ただただ嫌になって
しまうのだろうしね

『真昼の夢』

空中をのぞむ

星でもなく
また鳥でもなく

電波の中の面影と
戯れている

『二人だけの。』

少しのつかえもない
ポエムがよみたい

何日も何日も迷って
それでも夢心地で求めた
赤茶けた一冊

花はハナ 人はヒト

少しのつかえもない
あの子にあいたい


(奪われし心の
　君のことなれど
　　想い千年
　　　愛でし三日月)