4/16/2025, 1:27:21 PM
『遠くの声』
ほら雲のぐるりが
テカってら
いい加減な奴だと
飽きれてみても
お前さんよりも
マシだと聞こえてる
飛行船がブ~んと
ウナってら
いい気なもんだと
舌打ちしても
お前さんはなら
どうだと聞こえるよ
4/15/2025, 12:46:26 PM
『春恋』
こうして
春を待つんだ 
よれよれに
なりながらも
春の内側で
めざめるのさ  
 
真っ青な
肌さらして
キミたちの中で
微睡むのさ
4/14/2025, 12:01:32 PM
『未来図』
貧しい生活は
いつまでも続く
無知はとり戻せない
今は誰も恨まないし
何かを羨ましいと
思うことも無くなった
今は貧しさを尊く思うし
無知にも感謝している
この恐れが力になる
この境遇が涙をうむ
望みを持つことを
誰も止めることはできない
造ることを
誰も異見することもない
僕にも未来図はある
何からも逃げなくて良い
そっと微笑む人もいる
4/13/2025, 1:31:49 PM
『ひとひら』
 宵に
   重ねし
  侘しさは
     路傍の
    花の
   散る様よ
 ひと
  ひらの
    ふた
     ひらと
   舞降りぬ
 夜風
  ささやき
   聴入りつ
      川面
    流るる
  ふたつ花
寄添ふ
  様の
 健気ゆえ
    小橋の
      袂に
       立ち竦む
4/12/2025, 11:11:19 PM
 『風景』
 はるを
 たたえて
 ひかり
 あふれる
 そらの
 あおさを
 みては
 うるわし
 ぼくは
 ひとひら
 きみは
 そよかぜ
 はるか
 とおくで
 おもう
 このとき
 いつか
 めをとじ
 ねがう
 このとき
 とりの
 うたうも
 はなの
 かおるも
 はるを
 つつみて
 きみに
 とどけん