『フラワー』


岐路の向こう側には

いつも花が咲いていた

あるときは

見とれて時を逸した

またあるときは

これが見納めかと思えた


そういえば…

あなたたちからは

どんな花が見えていたのかな

『新しい地図』

夜明けの海へ行こう
青くって広いはずのねぇ
憧れ確かめるためにさ

それに愛してくれた君に
ごめんを言わなきゃね

夜明けの原っぱに行こう
知らず去りゆくはずのねっ
健気さを感じるためにもさ

うん、この新しい地図には
暗闇なんて何処にもないよー
無意味なんてひとつもないさー

きっと夜明けにねっ！
おやすみなさい

『好きだよ』


春を夢見るきみは
いつも窓の向こうを
見つめてたね

だんだん陽射しの帯が
天井にはっきりと
浮かび上がって

真っ白な雲がのん気に
窓を横切ったりして

ご機嫌なのは
鼻歌でわかったよ

今でも....
きっと聞こえてくるんだ..

春の野をかけながら
手をふる君から

　　『桜』

夜な夜な帰り遠回りして
満開の下を通り抜けたんだ
確かにそんな自分がいた

時にあなたは色々な
感動、豊さ、愛しさを
伝えてくれてたんだね

そう、あなたの下で
多くの仲間と語り
そして別れを惜しんだ

ああ、あなたの下で
あの人と出逢いがあり
止むことない涙があった

こうして記憶の軸が
少し未来に移るのだね

『君と』

気持ちぴったりで
一緒に通じ逢う夢

ただの偶然だとか
疑うことなんてない


気持ちぴったりと
一緒に打つ終止符

ただの偶然だとか
疑ってもしかたない


いつまでも気になって
どこまでも気になって