旅路の果てにたどり着く場所は
どうかいつもの家でありませんように
青い鳥の物語。幸せの青い鳥を探しに旅へ出たチルチルミチルは、最後に自分たちの家にたどり着く。幸せは身近なところにあるんだ、て教訓だっただろうか。
時おり旅に出てみたいと憧れを抱く。知らない土地で新しい刺激を受けたいという好奇心は、いくつになっても枯れないものだ。
けれど最後は帰らなければ。みんな、家族の待つ家に。家に帰れば旅のあいだのワタシではなく、〜の奥さん、〜のママに戻らなければならない。せっかくの旅の話を楽しむのは、結局ワタシだけなのだ。
人生の旅路の果ては、先祖代々の石の下の予定だろう。けれどワタシは密かに望んでいない。ワタシの望む旅路の果ては、エンディングノートの最後に記されている。
もう会わないと約束したけれど
春をあなたに届けたい
お題:あなたに届けたい
I LOVE…ワタシのために贈るME
お疲れさまとハグをベッドで
今日も一日が終わる。寝息の重なる寝室でおぼろげな頭で今日を振り返る。家族と何をしたか、子どもの新しくできたことは……。それだけを日記にまとめるだけで小一時間が過ぎる。忘れてはいけない。「今日はワタシは私に何ができたか」──I LOVE …たったひとりのワタシを私だから愛してあげたい。
お題:l LOVE…
「書を捨てよ、町へ出よう」
歌人である寺山修司氏の本であるのは知っていたけれど、家出のススメと謳うエッセイとは知らなかった。残念ながら書を捨てて町へは行きたくない。むしろ書をお供に町へ出たい。できたら知らない町の知らない古本屋で知らない本を一冊購入して、知らない喫茶店で珈琲一杯分読み耽りたい。想像するだけでワクワクする。
しかし本日のお題は、「街」なので少し違う。
言うなれば原宿の竹下通りや戸越銀座などの商店街が対象だろう。
今の土地に移り住んで2年近くなるが、未開拓の商店街はまだまだある。だが大抵は夕方から深夜にかけて賑わう店の並びのため、昼間に通り過ぎても静かなものだ。
もう数年してまだあるならば行ってみたいと思う。
赤提灯とネオンの並ぶ古き良き街へ。もちろん書はお供に。
お題:街へ
雪予報通院後に降る優しさ
冬ざるる首に抱きつく吾子の熱
お題:優しさ