好きだった
君のことが
今でも忘れられない
なぜ、あの時
別々の道を
選んでしまったのだろう
隣で過ごす日々は
家族よりも、暖かで
落ち着けて
時の流れも忘れるほど
幸せって
この事を言うのかな……
そう思えてたのに
君は
別の人のところへ
行ってしまった
ナゼだ
ナゼなんだ
ナゼ……
今更、後悔したって
悔やんだって
戻れはしないのに
今日も、君のことを思う
君と歩いた道
きっと、忘れはしない
ー君と歩いた道ー
嫌なことがあっても
挫けることがあっても
明日は、きっと良いことある……
と、信じ
たった1人
寂しい部屋で
涙を流しながら、眠る
慰めてくれる、母はいない
悪い人を叱ってくれる、父もいない
それでも
見えない明日を夢見て
今日もまた眠る
いつか、必ず
誰もが幸せになれる世界が訪れる
と、願って
ー夢見る少女のようにー
めげない
逃げない
諦めない
夢に向かって
ーさあ行こうー
続く長雨
傘ばかりの通学路
下ばかりを見つめる日々に
気持ちも憂鬱になる
何か、良い事ないかな……
と、思う日も多くなった
「あれは……」
久々の大雨の後
道の至る所に水たまりが
太陽の光に反射して
キラキラと波打っている
幾つもの水たまりの間を
拭うように歩む
いつの間にか、風は止み
真っ黒な水たまりに
別の色が射していた
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫……7色?
空を見上げれば
真っ黒な雲の中
色鮮やかな虹が、浮かび上がっていた
雨の日も、悪くはないな……
梅雨の季節が、少しだけ、好きになった
ー水たまりに映る空ー
幼い頃からの幼馴染み
ケンカもした
笑いあった
良い思い出も、たくさん出来て……
けど最近、妙な感情が湧く
寂しいような
心残りのような……
それでも
いつも通りの笑顔で
感情を圧し殺して
再び会う
「好きな人ができた
もう、会えないかもしれない……」
突然の告白
胸がざわめく
鼓動が高鳴る
感情が渦巻く……
「…………」
上手く言葉にできない……
この感情は、なに……?
ー恋か、愛か、それともー