星乃威月

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6/8/2025, 4:35:17 AM

嫌なことがあっても

挫けることがあっても


明日は、きっと良いことある……

と、信じ


たった1人

寂しい部屋で

涙を流しながら、眠る



慰めてくれる、母はいない

悪い人を叱ってくれる、父もいない


それでも

見えない明日を夢見て

今日もまた眠る



いつか、必ず

誰もが幸せになれる世界が訪れる

と、願って



ー夢見る少女のようにー

6/6/2025, 11:48:21 AM

めげない

逃げない

諦めない


夢に向かって




ーさあ行こうー

6/6/2025, 8:06:24 AM

続く長雨

傘ばかりの通学路


下ばかりを見つめる日々に

気持ちも憂鬱になる


何か、良い事ないかな……

と、思う日も多くなった



「あれは……」


久々の大雨の後

道の至る所に水たまりが


太陽の光に反射して

キラキラと波打っている



幾つもの水たまりの間を

拭うように歩む


いつの間にか、風は止み

真っ黒な水たまりに

別の色が射していた


赤、橙、黄、緑、青、藍、紫……7色?


空を見上げれば

真っ黒な雲の中

色鮮やかな虹が、浮かび上がっていた


雨の日も、悪くはないな……


梅雨の季節が、少しだけ、好きになった




ー水たまりに映る空ー

6/5/2025, 3:36:50 AM

幼い頃からの幼馴染み


ケンカもした

笑いあった

良い思い出も、たくさん出来て……


けど最近、妙な感情が湧く


寂しいような

心残りのような……


それでも

いつも通りの笑顔で

感情を圧し殺して

再び会う



「好きな人ができた
 もう、会えないかもしれない……」

突然の告白


胸がざわめく

鼓動が高鳴る

感情が渦巻く……


「…………」

上手く言葉にできない……


この感情は、なに……?




ー恋か、愛か、それともー

6/3/2025, 9:05:11 AM

突然の土砂降り

慌てて軒先に駆け込むが、止む気配はない

服は、ずぶ濡れ

天気予報も当てにならない


『折り畳み傘、持ってくれば良かった……』

後悔しても、もう遅い

暫く、雨上がりを待つことにした


タッタッタッタッ……

項垂れてると、駆け足の音が、こちらに近づいてくる

「あーっ!参ったーっ!やられたー‼」

男性の声


見ると、かなり長い間、雨に打たれてたのか、

服が、ずぶ濡れになりながら、走っていた


「こんな天気になるなんて、言ってなかったじゃん‼」


多分、天気予報士に対しての独り言だろう……

私と同じ反応に、クスッと笑ってしまった


「なに?にやけて、やけに楽しそうじゃん?」

「センパ……」

驚いた

顔を伏せてたから、誰だか分からなかったが、

まさか、上司だったとは……


「お互い、傘を忘れるなんて、奇遇だね~
 これじゃあ、怒るに怒れないな」

「センパイこそ、
 後輩の目の前で、恥見られて、恥ずかしくないんですか?」

「恥ずかしくは、ないが……」

と、目をキョロキョロ泳がせている


「せ、センパイは、彼女とか、居ないんですか?
 このくらい、我慢して下さい!
 私だって、他に行き場がないんですから‼」

「も、申し訳ない……
 なかなか、雨に打たれる事、ないもんで……」

「いいから、向こうを向いててください‼」

気恥ずかしい……

どう見られてるのかは分からないが、

姿見がない以上、直すにも直せない……


「お二人さん、お困りかね?」

突然、背後から声がした


「おばあさん!もしかして、聞こえてましたか?」

「うるさくって、すみません……
 突然の雨に打たれてしまって、
 暫く、雨宿りさせて下さいませんか?」

「いやいや、いいんだよ~ぉ
 しかし、お二人さん、お急ぎじゃろ?
 傘をやるよ」

「「い、いいんですか⁉」」

「ホ、ホ、ホ、息ピッタリじゃの~?ほれ」


手渡されたのは、1本の雨傘だった


「失礼ですが、もう1本、貸して頂くことは……?」

「申し訳ないが、今貸せるのは、これだけでのぉ
 他は使われて、手元に無いのじゃ
 申し訳ないのぉ……」

「そ、そうですか……」


途方に暮れる2人

仕方なく、1本でどうにかすることにした


「お貸し頂いて、本当に有難う御座います
 必ず、返しに来ますから!」

「いやいや、いいんじゃよ
 ワシは、お留守番じゃから、気にせんでええ」

「そうは言われましても……」

と、困り果てる2人


「何があったかは分からんが、仲良くしいや
 ホ、ホ、ホ」

「あ、有難う御座います……」


妙な気遣いをされ、

私たちは、その場に居続ける訳にもいかず、

1本の雨傘を、2人でシェアすることにした


誰からも見られてない事を祈って……




ー傘の中の秘密ー

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