真っ白な地図に 何を描こうか
黄色い筆で 線をなぞる
細くたっていい 長くたっていい
横には 木々や花を描いて
これからの人生を 華やかに
今までの努力 根性 抜きにして
色鮮やかな道を 描いて行こうじゃないか
きっと その先は 薔薇色だと 期待して
ー新しい地図ー
目で追うのが やっとで
近くに来れば ドキッとして
あなたの匂いがする度に 胸がキュッとなる
手を伸ばしたくても 触れたくても
あなたに嫌われそうで ジッと我慢
あなたの声が聞こえる 笑い声が聞こえる
あなたの笑顔を見てるだけで
こんなにも幸せなのに
なんだろう この感情は──
ー好きだよー
たった一人で 根を生やし
たった一人で 枝を伸ばし
たった一人で 長い冬を 堪え忍んで
たった一人で 花咲かせ
たった一人で 満開に
たった一人で 花散らし
たった一人で 青々とした 葉を生やし
たった一人で 葉を 紅葉させては
たった一人で 散ってゆく
また 長い長い冬を 堪え忍んで
たった一人で 返り咲き
たった一人で 儚く 散りゆく
なぜ 人は
桜を 人に見立てて 逝くのだろう
可憐に咲いて 可憐に散りゆく 桜の生き様も
尊く 儚いからだろうか
桜は いつ見ても美しい
いつの時代も 人の目を 引き付けて止まぬ
ー桜ー
咲き誇る桜 桜吹雪
舞い散る花びら 追いかけて
たどり着いた先には 後ろ姿
これは 恋なのか トキメキなのか……
吹き抜ける風
目の前が サクラ色に染まる
目が離せない
今 離せば 消えてしまいそうで──
現実なのか 幻想なのか……
花の匂いに 惑わされ
世界が 一瞬 歪んで見えた
ー君とー
こぶし突き上げ 大声で叫ぶ
『イケーッ!やったれー!!』
『負けるなー!頑張れー!』
大きな声援 大きな歓喜
握り締めたこぶしに 力がみなぎる
胸も熱くなる
──スポーツ
一言でいうのは 簡単だが
数えきれぬ程の熱いドラマが 存在する
主人公は あなた
優勝を手にし
空に向かって 歓喜を上げるのは 誰だ
ー空に向かってー