誰にでも優しかったあなた
周りの人に冷たく当たってしまうわたし
笑顔が溢れていたあなた
いつも涼しい顔をしているわたし
沢山の人に囲まれていたあなた
孤独なわたし
わたしはそんなあなたが大好きだった、
わたしとは“真反対”のあなたのことが
また天国で会えるかなー、
あ、そっか私は地獄か。
だってあなたを殺したのはわたしだもの。
あなたをわたしのものだけにしたかった、
あなたになりたかった、、
いろんな人に囲まれて笑顔で溢れていたあなたに。
「雨」
私が笑えば清々しい雨が降る
私が怒れば荒々しい雨が降る
私が泣けば暗然たる雨が降る
私が泣いた時はきまって柔らかい雨で包み込んでくれる
そんな雨が私はだいすきだ
「そんな顔しないでよ」
そう言われてから20年、あの子はまだかえらない
僕には暖かい家もあるし、帰りを待ってくれる人もいる
あの子にはそんな場所はなかった
家に帰れば置き手紙と1000円札しかない
そんなあの子が唯一楽しみと言えたのは団地の子達とするかくれんぼだった
それなのに、、
僕が鬼になって最後にあの子を見つけることになった
茂みの奥から鼻をすする音がした
「ずっと続けばいいのに」
何度も呟いていた
何も知らないフリをしていつものように
「みーつけた」
あの子にあんな事を言わせてしまった
つい哀愁をそそられて、自然と涙が溢れていたらしい
あれからあの子とはかくれんぼをすることもなくなった
唯一の楽しみを奪ってしまった僕が許せない
僕はずっと待つよ
「おかえり」と言える日まで
私と全く同じ顔。同じ表情。同じ動き。
鏡の中にいる私も生きているみたい。
私が泣いていたらあなたも泣くの?
それとも笑って慰めてくれるの?
私が死んだらあなたも存在しなくなるの?
鏡の世界ででも死んじゃうの?
今日も鏡の中にいる自分に向かって笑う。
「あなたは誰なの」と呟きながら。
今日は何を描こうかな。
何を考えるかな。
誰を想うかな。
そんなことを想像して日記を書く。
1日を振り返り、思いを噛み締めながら。
眠りにつく前に。