10/4/2024, 6:19:32 PM
全部忘れて、全部見捨てて
全部無かったことにして。
ただ月夜に踊っていられたら
それはどんなに素敵だろうか
『踊りませんか?』
10/3/2024, 6:59:06 PM
いつか、どこかに落としてしまったのだろうか
それとも、持たずして生まれ落ちたのだろうか
どこかで無くした
はたまた最初から持ってなどいなかった何かは
世界を巡れば拾えるのだろうか
もしそれを見つけたら
この空白は埋まるのだろうか
ここから踏み出す勇気もないのに
いつか、巡り会えたら
それを拾う資格などなくても
いつか。
『巡り会えたら』
10/2/2024, 7:15:50 PM
奇跡など祈らない
あれだけの奇跡を知って
もう、望むどころか祈ることすら
おこがましいような気がして。
私には一度きりの奇跡がちょうどいい
『奇跡をもう一度』
10/1/2024, 5:40:50 PM
きっと神の腹の中はこんな色をしている
いっそ恐怖すら覚えるほどの
禍々しい赤が世界を蹂躙する
誰が誰でも、そんなことに意味はない
わかったところでどうにもならない
きっと、これから消化される物になど
赤の主は興味がないだろう
『たそがれ』
9/30/2024, 4:56:41 PM
足掻くように息をしている
自分から終わることも
何かを成すこともないまま
生きるには重たく
死ぬには少し諦念が足りない
わかっていた。わかりきっていたことだった。
死ぬことに必要なのは覚悟ではなかった
人は生きながらに死ぬことができた
生きながら地獄を知ってなお、
それでも生にしがみつきたい自分がいた
何かを成せると信じたい自分がいた
毎日、まいにち、
明日は今日になって
今日はきっと、昨日になる
少しずつ、諦めながら、
それでも足りないと夜は明ける
積み重ねた夜に、
積み重ねた、そんな諦めに、
きっと明日も生かされる
『きっと明日も』