貴方は変わった人だった。
何かが明確におかしいとか、言語化するのは難しいけど、貴方が僕があった中で一番の変わり者であることは確かだ。
いつだって余裕がありそうに笑ったり、と思ったら今にも壊れてしまいそうな表情を浮かべたり。
急に確信を突いたことを言って、驚く僕を茶化して。
放っておけないから、いまにも消えてしまいそうだから、手を繋いですぐに見つけられるようにした。
貴方が特別な人になるのには、そんなに時間はかからなかった。
それすらも貴方の計算の内みたいで、少し悔しいけど。
【テーマ:特別な存在】
突然哲学を語り出したり
箸が転んでも爆笑したり
かと思ったら思い出したように病みアピしたり
バカみたい。みんなみんなバカみたい。
あんたの考えていることなんて自己陶酔に浸ってるだけで無意味だから。
面白くないことにさえ草を生やしていい加減ウザイんだよ。
悲劇のヒロイン気取ってるけど本当に何がしたいの。
あんたも、あたしも、何から何までバカバカしい。
だからさ。
大人になんてなりたくないの。
ずっとバカでいたいんだ。
【テーマ:バカみたい】
私はいつもひとりぼっちだ。
学校には友達はいる。家族も人並みに優しい。
人と同じように社会に溶け込んで、でも孤独だけは拭えなくて。
私が生きているとしても、あの子が生きているなんて信じられない。
私はあの子じゃないんだから、あの子が私と同じように実在しているわけが無い。
…そんな時、私の世界にキミが来た。
どんなに人が信じられなくても、どんなに私を信じられなくなっても、キミだけは確かに隣にいた。
私はきっとふたりぼっちだ。
【テーマ:二人ぼっち】
あなたに会えるのはここだけで
あなたを覚えてられるのもここだけで
あなたはいつも待っていたよね
子供には小さな白い部屋
椅子はふたつで机はひとつ
机の上には蝋燭ひとつ
窓はないけど白菊が咲いてて
わたしもあなたも黒い服で
わたしとあなたの誕生日
17歳の誕生日
夢がさめないように
蝋燭が消えないように
あなたはわたしに火をつけた
【テーマ:夢が覚める前に】
ずっと、生きている実感がなかった。
恋なんて気持ち悪くて
人間関係に意味なんて見いだせなくて
そんなものに悩んでる周りが馬鹿らしくて
でもそれ以上に羨ましくて
君のことも、最初はそう思っていたのに
お願いだから、私なんか放っておいてよ
お願いだから、私を見つけないでよ
お願いだから、今更私を人間にしないで
【テーマ:胸が高鳴る】