6/22/2025, 1:43:53 PM
起きた途端のダルさと熱に
休みの連絡を入れて
ベッドに体を沈みこませ目を閉じる
こういう時に限って
夢見が悪いことの自覚はあった
なかなか眠れない
しばらくして玄関から音がする
きっと合鍵を持っている彼だろう
時刻を見れば彼は昼休みの時間だ
心配して来てくれたのだろうか
ノックとともに声をかけ部屋に入ってきた彼
「大丈夫じゃなさそうだな。
食欲があるなら何か作る」
言い置いて部屋を出ていこうとした
彼の服の裾を無意識に掴んで
『どこにも行かないで』
●No.22
6/22/2025, 12:20:16 AM
夢を見た
だだっ広い平原のど真ん中
私から遠く離れた位置に
反対側の地平線の方角を向いて
立ち尽くすあなたを見つけた
ようやく見つけたあなたは、しばらくして
その地平線の方へ足を運び始めた
「行ってしまうの?なら私も着いていく」
溢れる気持ちを抑えられなくて
私は小走りで離れた場所からその背を追う
あなたは独りじゃない
私がそっと見守っているよ
『君の背中を追って』
●No.21
6/20/2025, 3:32:01 PM
自分がいくら好きなことだとしても
夢中になってやっているとしても
それが上手くいかない場面はある
そんな機会が何回も重なって
思わず「嫌いだ」とつぶやいてしまった
それでも続けるのだけど
何回かして
また成功した時に僕は気がついた
それが嫌いになったわけではなかった
好きなことなのに
上手くいかないことが、もどかしく
成功できない自分自身が嫌だったのだと
『好き、嫌い、』
●No.20
6/20/2025, 7:27:13 AM
強い雨音が続く深夜
ようやく寝たらしい彼女に
薄いタオルケットをかける
「雨は苦手」
そう呟きながら泣いた顔には
幾重にも筋が
窓の外を見る
俺も、雨は苦手だ
『雨の香り、涙の跡』
●No.19
6/17/2025, 1:35:52 PM
行かないで!
そっちはダメだ!
どんなに大きな声を上げても
まるで防音効果がある壁の中に
閉じ込められているかのように
僕の声は君には
『届かないのに』
●No.18