起きた途端のダルさと熱に
休みの連絡を入れて
ベッドに体を沈みこませ目を閉じる
こういう時に限って
夢見が悪いことの自覚はあった
なかなか眠れない
しばらくして玄関から音がする
きっと合鍵を持っている彼だろう
時刻を見れば彼は昼休みの時間だ
心配して来てくれたのだろうか
ノックとともに声をかけ部屋に入ってきた彼
「大丈夫じゃなさそうだな。
食欲があるなら何か作る」
言い置いて部屋を出ていこうとした
彼の服の裾を無意識に掴んで
『どこにも行かないで』
●No.22
6/22/2025, 1:43:53 PM