1年前と少し前
君の存在を知った
ちょうど1年くらい前
君の顔を知った
少し経って
君の声を知った
それからしばらく経って
君の美しい瞳に心を奪われた
それからずっと
君の姿を目で追った
君の声を雑音の中から探した
姿が見えただけで嬉しかった
声が聞こえただけで嬉しかった
ただただ君の存在を確認できることが嬉しかった
そんな日々が少し続いて
私達は離れ離れになった
それでも私は今日も君を想い続けるよ
叶わぬ恋に恋してしまったから
朝日の温もりが冷えた胸の奥を優しく包み込む
温かい、と思うより先に涙が零れた
次々と零れる涙と朝日の優しい光に抱かれるのは心地よかった
この時間が永遠になればいいと思った
岐路に立つ
君を追うか否か
話しかけるか否か
目で追うか否か
なんであっても君のこととなると
いつも後悔する道を選んでしまう
全く罪作りな人だね
誰にも言えない秘密
私だけの秘密
君にだけは知られちゃいけない秘密
けど一人で抱え込んでおくには重すぎて
時々とても胸が苦しくなるの
いいかな、秘密じゃなくしても
いいかな、君に打ち明けても
焦る気持ちを抑えるので必死なの
君をすれ違いざまに抱き締めてしまわないように
いつまでも目で追い続けてしまわないように
自分を抑えるので必死なの
でも
やっぱり秘密
私だけの秘密にしておこう
誰にも言えないまま、私の中だけに留めておこう
失恋、した気分
いつも君のそばにいられると思ってた
一緒にいる時間が長いほうが嬉しいと
お互いに思ってるんだと思い込んでいた
お昼を一緒に食べる時間
一緒に帰り道を歩く時間
そんな些細な時間を二人でこれからも続けていけるんだと
そう思い込んでいた
「一緒に帰るの、やめない?」
その一言がどれほど私の心を深くえぐるように傷つけたか
想像することはできないだろうね
取り繕うかのように丁寧に並べられた
ごもっともとしか言えない理由たち
それが本心なのかわからない
本当は嫌われたんじゃないか
そばにいる時間をできるだけ短くしたいんじゃないか
一緒にいたいと思われてないんじゃないか
不安が私を囲い始める
寂しい
苦しい
つらい
ねぇ、君は私をどう思ってるの?