とーる

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8/11/2024, 1:33:58 PM

麦わら帽子をかぶるのなら、ひまわり畑に行きたい
一緒に行くのは、もちろん君がいい
赤いリボンのついた麦わら帽子がいいかな
どこかで見つけた、憧れの麦わら帽子
合わせるお洋服は黄色のワンピースがいいと思うんだ
君の好みかどうかはわからないけど
気に入ってくれたら、いいな…なんて

8/11/2024, 8:32:32 AM

いつまでもゆらゆらと揺られていたかった
車窓を流れていく景色に見とれていたかった
乗降する人々の姿をぼんやり眺めていたかった
少し離れたところに座る君の姿を時々見つめていたかった
そんな何気ない、かけがえのない時間は永遠には続かない
あっという間に過ぎ去っていった
次が終点だ、と車内に流れるアナウンスが知らせる
荷物をまとめだす人
席から立ち上がりつり革に手をかける人
あぁ、みんなバラバラになっていく
なんだか切なくなった
でも私もここを出なくてはいけない
膝の上においていたリュックを背負い
ゆっくり席を立ち目の前のつり革に手をかけた
さらさらと流れていく景色がだんだんゆっくりになっていく
現実にぐっと引き戻される、大嫌いな感覚
逃げたくなってちらりと後ろを見やる
スマホに夢中な君の姿
けれどその目には何も映っていないようだった
すごく疲れたようなその無表情の向こう側で
君はどんなことを考えているんだろう
ゆっくりとブレーキがかかり、やがて、止まった
警告音とともにドアが開き、ぞろぞろとみんな駅のホームへ出ていく
私もゆっくり出口へ歩みを進める
眠たげな目を擦りながら立ち上がり
周りに流されるように歩き出す君
その後をさり気なくついて行ってみる
ほんのり、甘い香りがした

6/30/2024, 12:50:25 PM

君の左の薬指と
私の左の薬指
繋ぐものが赤い糸でありますように
あまり綺麗とは言えない自分の左手を眺めて、そんなことを考えた
ハンドクリームとか、ネイルオイルとか
少し自分の手に気を遣ってみようか、なんて

6/23/2024, 8:50:18 AM

何もしなかった日を積み上げていく
毎日を作業的に過ごしていく
日常を消費していく
何者にもなれなかった私が今日もまた増えていく
そこら中に転がっている私のカタチをした何かがまた増えていく
触れればサラサラと砂のように崩れていきそうで
光の宿らない瞳に映る自分が恐ろしくて
私はそれから少し離れたところに縮こまって
いつまでもそれを見つめている
ただ、ただそれを見つめ続けている
いつまで、続くのだろうか
終わりの見えない日常が
私に終わりのない恐怖だけを与える
そうしてまたもう一つ、私が増えた

6/18/2024, 9:59:37 AM

考えても答えのない未来を考える
自分に都合のいい幸せを思い描く
その未来には君が隣にいると信じてる
あまりにも都合が良すぎる未来だが

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