夢芽

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5/26/2024, 12:30:23 PM

10日目

「星に願いを」だなんて傲慢すぎじゃないか
君は宇宙に星がどれくらいあるか知ってるかい?
数億個とも数兆個とも言われているんだよ
星に願いをって言ったら全ての星に願ってるわけで
それに値するくらい大層重大な願いなはずで
それを願うだなんて傲慢すぎると思うんだ

あるいは無数にある星の一つ一つに願うとして
それは沢山の願いを叶えてもらおうとしてるわけで
そんな膨大な数の願いをするだなんて傲慢だと思うんだ

だからこそ僕は唯一つの月に唯一つの願いを

━━━━━━━━━━━━━━━君を幸せに

5/25/2024, 10:38:52 AM

9日目

止まない雨は無いと誰かが言った
確かに雨が降ってもいつかは晴れる
雨によって地面が固まるかもしれないし
雨上がりに虹が見えるかもしれない

辛いことにもいつかは終わりが来る
いずれ幸せになれる

...本当にそうだろうか
この生という雨は降り続いたままだ

5/21/2024, 12:19:09 PM

8日目

白、それは清廉だ、純粋だ
何にも染まっていない
しかし何にでも染まる余地がある
何かに染まってしまう可能性がある
染まる、それは経験を重ねるということだ
多少染まったとしても本質は変わらない
名前は変わっても白は白だ

対して透明は孤高だ、孤独だ
何にも染まることが許されない
何とも分かち合えない
染まってもクリアではあるかもしれない
しかし澄み切ってはいない
色がついた瞬間に崩れてしまう

それでも僕は透明でありたい

5/17/2024, 1:57:27 PM

7日目

静寂の自室
僕が僕になれる時間

何時だって、昼だって僕は「僕」だ
でもそれは本当の僕ではない
仮面を被って着飾って
平気なフリして笑っている

そうして「僕」は僕がわからなくなる
自室に帰ると涙が込み上げる
泣いているのは僕だろうか「僕」だろうか
真夜中の冷たさに、静寂に溺れたい

5/16/2024, 11:51:00 AM

6日目

愛していればなんでも出来ると思っていた
何にでもなれる気がしていた

愛には見返りがない
いや、見返りを求めないのが愛と言うべきか
それでも追いかけるのは楽しかった
愛する気持ちだけを持って
純粋に、一途に、真っ直ぐ追いかけた

そうして辿り着いたのは荒野だった
あんなに愛していたはずなのに
手に入れてみればちっぽけで
これ以上愛せるかわからなくなっていた

手に入らないからこそ美しい
自分のものにならないからこそ愛せるのだ
だから愛があれば何でもできるし何も手に入らない

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