5日目
僕は何処を歩いているのだろう
いつからか足元が見えなくなった
正しさの上を歩いていたはずなのに
優しさの上を歩きたかったはずなのに
いつしか人の波に押され道に迷っていた
だから僕は一生懸命人波を抜け出した
自分自身の道を歩くために
自然体の自分でいるために
弱々しくも心になびく風を感じ
感情の赴くままに歩いていきたい
4日目
愛を謳って哀を詠った
iを嘆いて愛を叫んだ
僕らの世界ただただ曖昧
変わり映えのない虚ろな世界
交わることない僕らの未来
分かち合えないことに後悔
やるせないのは僕だけかい?
恋に恋して来いと願った
故意に恋して愛を願った
3日目
「私」が生まれたのは中学2年生の頃だ
言葉を綴りたかった私は何気なくとあるアプリを始めた
画像に文字入れをするアプリ
それは詩や歌詞画の多いInstagramのようなものだ
そこで私はとある人と出会った
名前も知らない彼女
彼女は優しい言葉を綴っていた
儚い詩を詠んでいた
「私」の「姉」になってくれた
何不自由なかった子供時代
それでも「私」の居場所は彼女の傍であった
彼女の言葉が私を救ってくれた
掬いだしてくれた
彼女は今何をしているだろうか
もしかしたらもう何処にも居ないのかもしれない
それでも彼女に届けばと
かつての私のような誰かに言葉が届けばと
今日も拙い文章を綴っている
2日目
1年後、そう言うと少し先のことのように思える
365日後、そう言うと意外と近いように思える
地続きの今日、繰り返される毎日
今日とさして変わらないであろう明日
代わり映えのないいつもの日々
あぁ、きっと1年後の僕もきっと同じだ
1日目
初恋、それは一目惚れだった
それは憧れだった
2つ上の先輩、大きな背中
滑り落ちる私を守った大きな手
恋に落ちるのは一瞬だった
恋心が無くなるのも束の間だった
それでも、今なお彼のくれたぬいぐるみを
彼の好きだった数字を私は大切にしている