ちっちゃなはは

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8/11/2024, 2:58:35 AM

“終点”

長い長い人生の線路を
私と言う列車が進んで行く

ある時は新幹線のように早く
ある時は急行で
でもこれからは
各駅停車で進んで行こう

途中で下車したお客様や
今も楽しく乗車してくれてるお客様

新しい駅で新しいお客様を乗せながら
楽しい旅になるように
終点までゆっくり進んで行こう

8/10/2024, 2:16:13 AM

“上手くいかなくたっていい”

”人生100年時代“と
良く耳にするようになった
そうなると
50歳から人生折り返し地点?

折り返し地点になって
今までを振り返ると
楽しく波乱万丈な人生だった

50歳の時に灯し忘れたロウソクに
火を灯す様に“bucket list”を作った
結構考えていると
たくさんの経験をして来たと思っていても
やりたい事ややり残している事は
ある物だと気付かされた

昔は何をするにも上手やらなくちゃ!など
かなり無理して生きてきた気がする
見栄や変なプライドや嫌われたくない思い
今ではそんな昔の自分を
客観的に見る事が出来るようになった

今、私の”bucket list“は
一つ一つゆっくりと実行されて
ロウソクの灯が消されていく

上手くいかない事もあるけど
”上手くいかなくたっていいじゃん“

だって、最後の“bucket list”の
ロウソクの火を笑顔で消せれば
それはそれで
私の人生に悔い無し!





7/21/2024, 1:39:40 PM

”今一番欲しいもの“

この歳になると
何が欲しいのか特に思い浮かばない
物欲は少しずつなくなっていくのか?
いや!自分が昔からないだけなのだ

若い時ならきっと
物欲は無いけど何かしら
欲しいものがあって
自分でバイトしたり
彼氏にプレゼントしてもらったり…

改めて考えてみると
今、自分が欲しいものは
一つだけあった

それは、バックでもない
服でも化粧品でも車でもない
私が今一番欲しいものは
“幸せな時間”
きっとこれからもずっと
これだけあれば生きていけると思う

6/29/2024, 4:39:12 PM

“入道雲”

”あれ、ラプュタみたい“
うちの子供達は決まって
入道雲を見ると言っていた
“言うと思った”
これがお決まりの私のセリフ

いつの間にか
そんな子供達も大きくなり
入道雲を見ても
あのセリフは出てこなくなった
当然私のセリフも無くなった
もうすっかりあの時の
会話は忘れていた

久しぶりに子供達が
夏休みに孫を連れて遊びに来た
孫達が庭で水遊びをしているのを
私は微笑ましく見ていた

すると
”あれ、ラピュタみたい“と
孫が大きな入道雲を指差して言った
どこか懐かしいセリフ
私は忘れていた
私のセリフを言おうとした瞬間
“言うと思った”と息子が言った

その時思った
我が家の入道雲のセリフは
”代々受け継がれて行くかも“と

6/28/2024, 3:00:16 PM

“夏”

私は夏が嫌いだ
最近の夏は暑くて仕方がない
なんてね!
実は夏になると思い出す事があるから

あれは私がまだ20代
蝉の鳴き声がうるさいぐらいだった
私は社会人2年目
土曜日の夜
ほとんど家にいない時間に
たまたま家にいた

部屋でくつろいでいると
家の電話が鳴った
相手は幼馴染の一人
すると彼女は唐突に言った
『◯◯が自殺した』と。
私はその言葉を理解するまでに
暫く時間がかかった
そう、夏の暑い日に
私のもう一人の幼馴染が
自ら命を終わらせてしまった

助けられなかった悔しさ
大事な人を失った悲しさ
もう会えない寂しさ
そして、気付いてあげられなかった
自分に対する怒り

20年以上経っても
毎年命日になると思い出す
だから、私は毎年命日に
花と一緒に楽しかった頃の
写真を持って会いにいっている

なぜか私達の写真のほとんどが
楽しそうな笑顔で
夏の日差しに包まれていた

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