“子供の頃は”
良く息子達に言われる
”母の子供の頃は“と言うと
“時代が違うから”と
確かに昔と今ではかなり違う
携帯なんかなかったし
テレビもアナログ
遊び場はグランドや公園
駄菓子屋さんもよく行った
でも子供の頃の気持ちって
きっとあまり変わらない
ような気もする
あれもやってみたい
これもやってみたいとか
夢を持っていて
目もキラキラしていたような
泣きたい時に泣いて
笑いたい時は思いっきり笑った
だから幾つになっても
子供の頃の気持ちは
忘れないでほしいな
なんてね!
“日常”
アラフィフって何だか
中途半端だと感じてしまう
ひと通り子育ても終わり
まだ、親も元気だったりして
特に忙しいわけでもなく
暇でもない
仕事もまだ普通に出来て
ただ、更年期障害との闘い
頑張れば身体も動く
まだボケている訳でもない
別に若い時のように
大恋愛がしたい訳でもなく
飲み友達だけいれば
良いと思っている
けれど恋愛ドラマなど見ていると
ちょっと羨ましく思ったり
日々の日常をこなしていく
けれど、この日常の中で
小さな幸せを感じる事が
上手くなった
余裕が出来た分
人に優しく出来るように
なった気もする
アラフィフって
案外悪くないかもしれないって
感じる今日このごろです
”相合傘“
幼馴染だったアイツ
いつも一緒だったから
隣にいるのが当たり前で
中学でもずっと変わらないと思ってた
いつからか、私の背よりも高くなって
腕相撲も簡単に負けるようになって
アイツはどんどん男になった
雨が降るといつも傘を忘れて
私の所にやってくる
私は毎回仕方なく傘に入れて一緒に帰る
当たり前の日常
ある雨の日
アイツは私の所に来なかった
何気なく3階の窓から外を見ると
アイツが誰かの相合傘で帰ってた
その時初めて気が付いた
当たり前だと思ってたのは私だけ
今頃気付くなんてバカみたい
私の傘は無地の水色
“お前らしいよな!”って言ったよね
”空みたいで良いよな!“って言ったよね
だから明日聞いてみよう
“オマエが好きな色は水色でしょ?”って
”1年前“
貴方とさよならしたのは
ちょうど1年前のこの日
雨が降る中で
私達は待ち合わせをした
別れる為の待ち合わせ
あれから1年
今日は雲ひとつない青空で
外出日和だが
私は仕事に向かう
嫌いじゃなかったけど
貴方との約束がだんだんと
辛くなって
私から別れを選んだあの日
いつになったら貴方を忘れるだろう
こんな青空の日でも
まだ貴方の事を思い出してしまう
どうせ思い出すなら雨でも良かった
今日の天気予報は晴れなのに
なぜか傘を持っていた
あの時さしていた傘
私はカフェのしまい忘れた傘立てに
その花柄の傘を入れて
私は振り向く事なく
前に進んだ
”好きな本“
10代の頃はサスペンスものが好きで
お小遣いを貯めては単行本を買い
まるで自分が探偵にでもなったかの
ように、夢中になって推理していた
20代になり私は次第に恋愛小説に
はまっていった
まるで自分が主人公のヒロインに
なったかのように
非現実的な恋愛に憧れた
30代になり私はエッセイにはまった
いろんな分野の人達の体験や
思いに興味が湧き
笑ったり、泣いたりしながら読んだ
40代には癒し系の本を
手に取るようになっていた
自分がどう生きるべきか
自分がどうしたいのかが
わからなくなってつまずいた時に
誰かに
“大丈夫!あなたはあなたのままで良い”
と言ってほしいかのように
読み続けていた
そして50歳になって
私はどんな本を手に取るのだろう?
今まで私に寄り添ってきてくれた
大切な私の大好きな本の
背表紙を思い出しながら
また新しい本に出会う為に
今日も本屋さんに立ち寄ってみよう