ちっちゃなはは

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6/11/2024, 11:52:25 PM

“街”

この街に住んで何年になるだろう
逃げるようにこの街にやってきた

山奥の小さな村で生まれ
小さい時は何不住なく生活をして
いつからか、私は不住を感じるようになり
山奥の小さな村を
いつしか出る事しか考えていなかった

そして学校入学を期に別の町に住んだ
ただその時は、まだ人の優しさが
どれだけありがたい事かが
わからない馬鹿者だった

私は就職を期にこの街にやってきた
生活の不便はないが
隣の住民も知らない
他人のプライベートに関わらないこの街
この冷たい大きな街で
果たして自分の事を
知ってくれている人は
何人いるんだろう
自分を気にかけてくれる人は
いるのだろうか?

やっと気付いた!
どれだけ人の優しさがありがたいか
どれだけ人の温もりが恋しいか
忙しいだけのこの街から
あの温かな村に
いつか帰れるように
心の準備を整えよう!

6/9/2024, 11:09:05 PM

“朝日の温もり”

ウグイスの鳴き声で目が覚めた
窓から差し込む朝日が
眩しく感じる

いつもと変わらない日常を
毎日ゆっくり歩いて行く

昔は平凡な日常が嫌で
無理をしながら頑張って
行きたくもない食事に付き合って
笑えない会話で笑って
毎日駆け足で過ごしていた

いつからか、疲れ切って
走れなくなった私は脚を止めた
走る事をやめてみた
そしたら、気付いた事がある

いつもの変わらない日常が
どれだけ幸せだったのか
ゆっくり歩いて前に進む事が
どれだけ楽しい事かを

だから、私はゆっくり歩いていく
朝日の温もりを感じながら
きちんと周りを見て
今日もゆっくり前に進む

6/7/2024, 12:48:03 PM

”世界の終わりに君と“

さあ!世界が終わるとしたら
君は僕と何がしたい?

オシャレなレストランで
美味しい食事をする?
夜の海で一緒に花火をする?
友達全員に会いにいく?
君は何を望むかな?

もちろん、僕が一緒にいる体で

僕が望む事は何だろう?
僕は世界の終わりに君と
笑顔で楽しくおしゃべりをしてたいな…
ナンテネ

ただ、遠くから君を見ているだけの
僕のちっぽけな望み
いつか君が僕に振り向いて
くれるように
いい男になってやる!

6/5/2024, 11:20:20 PM

“誰にも言えない秘密”

大人になるにつれ
一つまた一つと
秘密が増えていく気がする

大した秘密ではないけれど
人には言えない事
なぜだろう?

別に大した人間でもなく
秘密にする事でもなく
誰かに話しても
きっと笑い話ですむ話し

だけど誰にも言えない秘密が
一つだけある
家族にも言えない秘密

私には昔
結婚を約束した人がいた事
二度と会えない人
その人を今でも愛している事
私の初恋
毎年一年に一回
誰にも知られずに
お花と貴方が大好きだった
赤ワインを持って
おしゃべりに行く事

誰も知らない貴方と私の
デートの時間

この気持ちは
誰にも言えない私だけの秘密
貴方がくれた指輪をはめて
きょうも一年に一度の
デートに行く

6/5/2024, 1:35:42 AM

“狭い部屋”

毎朝同じ時間に目覚ましが鳴る
そして毎朝同じ時間に家を出る
毎朝同じ時間の同じ車両に乗り
毎日決まった時間に会社に到着

だからほぼ何かが無い限り
会社に遅刻した事はない

決まった同期とお昼を食べて
毎日決まった仕事をこなす
時には作り笑いなんかして
特に身体が疲れる事はないが
その決まった日常の中で
心の中に蓄積されていく
まるで部屋の隅っこに溜まっていく
ホコリ達のように掃除されないまま
蓄積されていく
これが巷で言う”ストレス“なのか?

ただ疲れた身体を癒してくれる
私の小さなワンルーム
私は狭い部屋だが
ここで過ごす時間が好きだ

だから私の心のホコリ達が
蓄積されないように

今日は隅から隅まで掃除して
溜まったホコリ達に
サヨナラをしよう!




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