ちっちゃなはは

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5/17/2024, 2:30:29 PM

”真夜中“

誰かが昔“東京は眠らない街”と
言っていたのを聞いた事がある
確かにそうだと思う

私はほぼ毎日終電で帰る日々を送っていた
もちろん仕事上仕方がない

ある日家までの帰り道
道路工事が行われていた
何を思う事もなく
その工事現場の前を通り過ぎた時
誰かが『お疲れ様です』と言った気がして
振り返った
そこにはヘルメットをして光る棒を
もった30歳位の誘導員さんが立っていた
振り返った私を見ると笑顔で会釈した
私も会釈をしてそのまま帰った

しかし次の日もまた次の日も
彼は『お疲れ様です』と声をかけてくれた
いつの間にか私はその『お疲れ様』の
言葉が聞きたい気持ちになっていた
工事が終わってしまうまでと
思っていたがどこかで”終わらないで“
と思う自分がいた
でもその時は突然やって来た
あの真夜中の“お疲れ様”はその後
聞くことはなかった

でも、その時の出来事はたぶん
一生忘れないと思う
名前も知らない誰かから
その”真夜中のお疲れ様“をもらった事で
癒やされて頑張れた自分がいたから

今度は私が誰かの為に
笑顔で”お疲れ様です“と
言える人になりたい
そして
またどこかであの誘導員さんが
”真夜中のお疲れ様“を言っていたら
私が“お疲れ様です”と”ありがとう“を
伝えたい



5/14/2024, 10:22:23 AM

”風にみをまかせ“

自分の人生の道に迷った時は
どうするか?

今まで生きてきて
選択に迷った事が何度もあった
良く人生のターニングポイントと
言ったりする人もいる

私の性格は良く言われるのが
マイペース
ポジティブ人間
宇宙人
何も考えてない人
文字にあげてみると
何とも言えない言われようだ

でも“何も考えてない人”には
ちょっと物申したくなる時がある
別に何も考えてない訳では無い

だだ悩んでも解決しない時は
風にみをまかせていく事だ
そうやって今まで生きてきた

考えて悩む事も必要だけど
たまには風にみをまかせ
みるのも良いものだ
きっとその先には
素晴らしい景色が待っているに
違いない

5/13/2024, 9:55:33 AM

”子どものままで“

大人になると
なぜ子供の頃のあの無邪気な心を
忘れてしまうのだろう
昔はこんな事を信じていた

コロボックル、妖精、天使
運命の赤い糸、白馬に乗った王子様
4次元の世界、魔法のランブ
などいろいろ信じていた

大人になると
素直に謝る事も難しくなり
素直に感謝の言葉も言いづらくなり
人や物を疑うようになり
言い訳を考える事もある
人の話も素直に受け入れられなくなった

私はたまに考える
子どものままでは決していれないが
幾つになってもあの時の
素直な気持ちを忘れてはいけない
信じる事を諦めちゃいけない
感謝の気持ちを忘れてはいけない

素直な気持ちを忘れなければ
きっと私の目の前に
白馬に乗った王子様を可愛い天使が
連れてきてくれるかも
しれないから!

5/11/2024, 1:44:51 PM

”愛を叫ぶ“

有名な映画があった
“世界の中心で愛を叫ぶ”
切ない恋の物語だ

当時大学生だった私達は
よく映画のワンシーンを真似て
その役になりきってたりもした

実話を映画化したと聞いていたが
自分には縁のないストーリーだったので
そんな事が出来たのだと思う

しかし、あれから20年ぐらいたっても
このタイトルをテレビなどで見かけると
思い出す事があった

それは私が就職して
先輩と付き合うようになったある日
彼の実家がある群馬県に遊びに行った
ちょうど夏祭りが開催されていて
私達は夜になり祭りにくりだした

かなり混雑していて
手を繋がないとはぐれそうになった
彼がトイレとの事で
私は一人で松の木の下で待っていた
しかし、待てど暮らせど彼は帰って来ない
慌てた私は仮設トイレまで行くと
彼の姿はなかった

土地勘のない私はとりあえず
松の木の下で待とうと来た道を戻った
そこにあった木々は全て松の木だった
どの木かわからなくなってしまった私は
5分ずつ順番に松の木の下で待った
何番目かの松の木の下で待った時だっただろう
彼の顔が見えた瞬間
涙が込み上げてきた
”ごめんごめん“と彼は私を抱きしめて言った
そして、私にクリスタルのダルマを手渡した
それは以前に私が欲しいと
言っていた物だった
“これ、探しに行ってた。この祭にしか
売ってないって聞いたから”と
ちょっと申し訳なさそうに言った
最高に嬉しかった

私はその時に頭の中によぎったのが
この”世界の中心で愛を叫ぶ“だった
きっとこの時の気持ちがまさに
このタイトルだったからだ。
実際には“祭りの中心で愛を叫ぶ”だが。

そう、その時の彼が今の旦那様だ
だから毎年そのお祭りには行っている
来年は結婚15周年
私は彼を驚かす為に
密かに作戦をねっている
それは”祭りの中心で愛を叫ぶ“こと。



5/10/2024, 10:41:43 PM

“モンシロチョウ”

昔、小さかった時に
母から聞いた話しがある
私はそれを今でも信じている

母は”黄色いモンシロチョウが
自分にとまったり、近づいてきたら
きっと良い事があるよ“
と私に話していた

大人になって知ったが
黄色いモンシロチョウの名前は
“モンシロチョウ”ではなくて
“モンキチョウ”と言うそうだ
しかし、今でもつい
黄色いモンシロチョウと言ってしまう

はっきり言って
いい歳になってまでもこの母の
”幸せの黄色いモンシロチョウ“
を信じてる私もどうかと思うが

たぶん、これからもずっと
信じて生きて行こうと思う
そうすれば辛い時や悲しい時に
この“黄色いモンシロチョウ”を
見つけただけで
少しでも幸せな気持ちになれるから

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