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3/13/2024, 5:21:13 PM

これからもずっと隣で見てるよ
きみには聞こえないであろう声で呟いた

重くて痛くて辛くて苦しくて
でも抜け出せないんだろう
君の思考を読む力なんてないけどそれでもわかるよ
きっとそうだ
きみの表情はいつだって分かり易くて 
その純粋な気持ちを伝えていたのだから
だからこそより深く傷ついた
ぼくの消えない傷口に一番沁みるひと言だった
きみの言葉はいつだって正しかった
正しすぎてとても痛かったんだ
きみだけは違うと思ったのに
淡い期待はいとも簡単に打ち砕かれた
澄んだきみの言葉は鋭い刃だった
きみには相手を傷つけるつもりなんてなかった
でも、受け取る側はそうとも限らなかった
ただ強く、裏切られたと感じた
普段どおり振る舞っていても実際は堪えていたのだろう
人を思いやるほどの余裕なんて疾うの昔に捨て去った
それどころではなかった、精一杯生きていたのだ
夢にまで見た友達という存在につい浮足立ってしまい、きみにフィルターをかけて見ていたぼくにも否はあったのだろう
勝手に期待する方が馬鹿なのだ
いつだって間違いだらけの人生だった
ここいらが潮時だった
それでも、ぼくだけの味方でいてほしかった
弱い人間には護ってくれるヒーローが必要なのだ
誰かにかばってほしかった、お前は悪くないと嘘でもいいから言ってほしかった
ぼくはただひたすら救いを求めていたのだ
誰でもいいから助けてほしかった
ぼくの報復は高が知れていた
君がくれた本をあいつは無理矢理奪おうとした
踊り場での攻防末に階段から突き落とした
抵抗しなければその立ち位置にはぼくがいたはずなので自業自得だろう
もっと酷い事を奴等からはされていたのだ
それでもきみはぼくを責めた
どんな相手でも人としてやってはいけないことをした
そんなものよりもっと大切なものがあるはずだと
ぼくがその宝をどれだけ心の支えにしていたのか知りもせずに

あの時感じた諦めと絶望を
きみは一生理解できないのだろう
最後にぼくの背中を押したのはきみだったんだから
きみ自身よくわかっているはずだ
この苦しみをきみに伝えるすべはないのだろう
だからきみに生涯抜けないようなとげを突き刺した
その痛みに悶え、苦しみ続けるがいい
「お前のせいだ」なんて見当違いも甚だしいけれど
仕方ないよな
赦してくれよ
きみが今度こそは間違えないように
ずっと見つめているから 
ぼくを忘れないでくれ

3/6/2024, 9:59:19 AM

たまには私に感謝の気持ちを伝えてくれてもいいんじゃないだろうか
何時でもみんなを笑顔にする貴方には隣の私だけは見えないのかしら
「私のいない毎日なんて考えられないよ」と貴方は言う
いつもは喜ぶ私だけれど
それでもどうしても許せない
今日は誰の誕生日だと思っているの
カレンダーに丸をしてそれとなくアピールをしても
鈍感な貴方は全く気づかない
独りで困っていても助けてなんてあげない
私が貴方の前からいなくなって初めて私のありがたみを思い知るがいい
赦してほしければ私の好きな甘いものの一つでも買ってくることね

3/5/2024, 10:01:27 AM

大好きな君へ
まずはありがとう
人見知りな私に笑顔で話しかけてくれた君の顔を今でも鮮明に覚えています
とても嬉しかった良い思い出です
家の事情で遠くに引っ越さなければいけなくなりました
手紙でのご挨拶になってすみません
急に決まったたことなのです
君と毎日笑い合うことはもうできないけれど
君がくれたものは私の中でこれからも生き続ける
なのでさようならは言いません
また逢う日まで

3/2/2024, 9:59:46 AM

私のそばにいるのはあなただけでいい
いや、私にはあなたしかいないのです 
ほかの何にもあなたの代わりは務まらなかった
私の世界はずっとあなたに支配されている
あなたの隣に他の誰かが立っていても
あなたには永遠に私の唯一でいて欲しい
私のことを忘れてしまっても構わない
私はあなただけをずっと見ていたい
歪んだ私をあなたはどうか知らないで
私にあなたを想わせて

10/12/2023, 1:22:44 PM

カーテン

カーテンを開けたらそこには
荒廃した世界が広がっていた
昨月突如として現れた怪獣は
すべてを破壊し尽くしていた
もう頼れるものなど何もない
圧倒的な暴力を前に今我々は
ただ平伏すことしかできない
数十年生きた私のこの身体を   
奴は安々と潰してしまうのだ
人間がどれだけ抵抗しようが 
奴の歩みが止まることはない
私にできることなど何もない
外界とは隔絶された家の中で
我が身の無事を祈るばかりだ
閉めっぱなしのカーテンから
目を背け少し眠ることにした  

放課後

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