【キズ色】
静かに落ちてくオレンジに
隠れて泣いている小さな影
振り返ることもできなかった弱虫は
息一つさえも涙に変えて頬を濡らした
膝を抱えたふりして本当は
苦しい胸を抱きしめていたんだよ
涙と一緒に消えてくれたなら
こんな夜も笑えていたのかな
一人ぼっちの夜の公園は
遠い宇宙で小さく光る星のようだ
そんな影も見えなくなった僕なんて
きっと誰の目にも止まらないから
涙を拭いキズを隠して笑ってみせた
大人になっても弱虫なままで
オレンジの終わりに怯えてる
逃げようのない時の流れに
いつの間にか嘘で隠した心の色
あの日キミは゛ありがとう゛って
そう告げて泣いていた
悲しいありがとうなんて
いらないよ
だから笑ってみせた
遠くに行ってしまった君の代わりに
【日常】
誰も知らない今を小さな部屋で過ごしてさ
なんだかおかしくなってくすりと笑う
そんなボクを知ってるのはきっとボクだけだね
でも想像するんだ
そんなふうに過ごす人は世界に溢れているんだろうな
ボクとは違う誰かの一日に
いろいろな笑顔や涙があって日常ができてるんだろうな
いつか繋がって「思い出」になってきっと
小さな歴史になるんだね
誰も知らない今を小さな部屋で過ごしてさ
そんな君はいつか誰かと手をつないで
同じ景色のなかを歩いて日常を分かち合ってくんだろうな
半分個にして笑ったり泣いたりしてさ
そしたら「幸せ」なんて名前つけてアルバムにしたり
そんな出会いが溢れたらきっと
よく言う「奇跡」なんてものも信じてみたくなるんだ
誰も知らない小さな日常から
誰もが願う穏やかな一日を噛みしめて今を大切にしたり
守りたいものが増えるたびに優しさも増えて
まだ知らない心を見つけるたびに色鮮やかな日になっていくんだね
【バトバカ】
感情ってなんだろどこから生まれてどこに消えてくんだ
社会に紛れてゴミみたいに人の隙間を歩く
バカとアホの顔色伺いながらまた考えてる
感情ってなんだろ声に乗せて空気に紛れて消えるだけだ
所詮は人がつくったルールに紛れて死んでく人生
この世は愚弄のオンパレード
さぁ武器をとれ瞳に宿せその刃
バトバトバトってバカになれ
人間らしく不完全な僕らはほら
感情という欠片で支えあってきた
優しいやつだって下心くらい持ってんだろ
理由なくして事起こらず無償など愛だけで充分だ
アホならアホらしくアホの天才になればいい
感情に乗せて笑えアッハッハ
悩みなんてぶっ飛ばして簡単だろ
一歩踏み出すくらい
さぁ武器をとれ瞳に宿せその刃
バトバトバトって学んで来たろ
社会に紛れてゴミみたいに這いつくばる毎日さ
泥をすすって傷ついて痛いと思うなら生きてる証拠だ
頬を拭う汚れた顔に汗が流れるなら
また明日も戦えるさ捨てたもんじゃないこの世の中で
【夢】
遥か先の未知を話してる消えそうな想いは
時々その小さな胸を不安でしめつけて
あの日、トゲのように行き交う言葉に
傷ついたココロはその口を閉ざしてしまったね
それでも信じてる
ライトに照らされて輝く誰かより
今ここで大好きなことに一生懸命になれるキミは
夜空に輝くどんな星よりも輝いているよ
そんな光だから惹かれ手を伸ばしたい
胸のなかの溢れる言葉を捨てないで、ほら
聞かせてよ あの日のようにまた
夢中で話す声がボクは好きだから
俯くその顔を見ればわかる
大好きなことに本気で傷つき悩むナミダは
今を超えて明日を叶えていくよ
高く飛ぶための想いを放って
傷ついたココロも闇も抱きしめて
夢を詠う柔らかな優しさに変えていこう
今ここで大好きなことに一生懸命になれるキミは
誰よりも輝いて見えるよ
だからもう一度聞かせて
誰も知らないキミだけの物語を