子どもの笑い声が響き渡る園庭。
みんなにこにこ楽しそうに遊ぶ。
そんな子どもたちを見て、
保育室で七夕飾りの製作仕上げに取り掛かる私。
#9 窓越しに見えるのは
夏の象徴、入道雲。
とおーーーーーくに見える大きい入道雲。
こんなに遠くにある雲も大きく見えるのだから、
きっと入道雲の近くの人は空一面が入道雲で
覆われているのではないか。
夏だなぁ。
なんて思い半分、
雨降るかもしれないなぁ。
なんて思い半分。
わたあめのようにふわふわな入道雲。
真っ白でかき氷みたいで美味しそうな入道雲。
雪うさぎのように綺麗な入道雲。
雲の形は変わり続けるのもまた風情があっていい。
#8 入道雲
夏は嫌い。
暑いし、
蚊に刺されるし、
汗はかくし、
寝苦しい。
おまけに熱中症になったら
嫌いなんてものじゃ済まない。
夏は好き。
向日葵が綺麗だし、
冷たい飲み物や美味しい食べ物があるし、
大好きな色「水色」がよく映えるし、
夏祭りや花火大会、七夕などのイベントがある。
結局、それぞれの季節には
好きな理由と嫌いな理由があって。
それは、自分が生きやすくするための言い訳。
今年の夏が好きか嫌いかは、
夏が終わってみないと分からない。
#8 夏
"もし 地球ではない他の惑星で人が暮らしていたら"
"もし タイムスリップできたとしたら"
"もし 天国の様子を覗くことができたとしたら"
私は、"もしも" を考えることが好きだ。
自分が体験しないであろうこと、
そうだったらいいのにという理想が
きっとこう思わせるのだろう。
私は思うのだ。
よく、『自分に似ている人が世の中には3人いる』と。
本当なのか?
私はまだ1人も似ている人を見つけたことはない。
もしかすると、もう既に亡くなった人が私に似ているのかもしれないし、他の惑星の生命体が私に似ているのではないか……と。
『ここではないどこか』
確かに存在するかもしれないし、ないかもしれない。
ただ、そうだったらいいのに。
と思い巡らせるだけで、少し人生も楽しくなるものだ。
#7 ここではないどこか
去年の5月6日が最後に会った日だ。
君は、5月3日に鹿児島から東京駅まで来てくれた。
私は、5月3日に宮城から東京駅まで。
遠距離恋愛だった私たちは、年に1回しか会えなかった。
もちろん、会おうと思えばもっと
会えたのかもしれない。
でも、社会人の君と
大学生の私では時間的にも金銭的にも難しかった。
年に1回しかあえないなんて、
まるで彦星と織姫のようでしょ??
それは綺麗事でしかないけど。
約5年貴方と付き合うことが出来て本当によかった。
貴方のおかげで成長できた。
もっと、『大好きだよ』と伝えればよかったな。
#6 君と最後に会った日