ミッドナイト人生
私の人生の 半分は ミッドナイトから始まる
昼間の実生活 バタバタとした 家事や 外出 買い物 家族の世話
一瞬たりとも 気を抜かず
次々にこなして行く
家族の平和 安心した日々を送るため 神経を集中させ 細かく気を配り
プランを立て 必要なら 素早く 実行に移す
この 主婦としての 一日の役目が済んで ホッとする頃
さぁ これから 私の、私自身の時間
ミッドナイト 開幕!
アマゾンプライム よし
懐かしの歌謡曲 よし
youtube 見放題 よし
本棚の 繰り返し 読み尽くした本を
久しぶりに見返すも 新たで よし
昼間の立ち位置と違って 部屋のコ−ナ−チェアに座し すみっコから 部屋を覗き 見渡す この違い発見作業が
常に 新鮮で よし
窓の外に目をやると 暗闇に ポツポツ明かりが 灯り
まだ 起きているね という 仲間意識を 不意に掻き立てる
が 空間を隔てたままの 夜の同士達
この スペシャルな繋がりも
捨てがたく よし
ミッドナイト
家族の知らない 私自身の時間
そんな世界が あってこその人生
これまた 大変 よし!
昨夜 深々と降り積もった 庭の雪
細かい雪の結晶が ハラハラと 落ちては 重なり 落ちては重なり だんだん高く積もっていくのを いつまでも いつまでも 見ていた
今朝 早く 朝焼けが カ−テンの隙間
から差し込む
‘‘あっ、雪 溶けてしまう! ’’ と 飛び起きて 慌てて 庭に出る
庭テ−ブルの上に ずっしりと
乗った雪が 逆光に照らされて
キラキラ 輝いている
思わず 両手を突っ込む
サラサラとした雪を ガサっと掴んで ぎゅっと握る
とっても冷たい ぱっと手を離す
手を入れた部分が ちょっと 盛り上がった
こんもりした 真っ白の 真綿のような雪
一晩降って また どこかへ去って行ってしまう
冬晴れ
冬は 重い雲が 空一面を覆い 日中でも どんより暗く 寒さが 気持ちまで凍らせる
そんな日は 家から出ずに
布団に潜って 一日 ダラダラと過ごしたい
そんな日も 分厚い雲の切れ目から 日が 窓辺に差し込んでくる事がある
‘‘あ 晴れた!’’ と言って 窓辺に目をやり 冬晴れの ひと時を楽しむ
一瞬の冬晴れもある 晴れたと思ったら 直ぐに陰り 当たり一面が
また 暗い冬日へと 戻る
冬晴れは 短い それでも 冬に凍りついた 私の心を 一瞬でも 溶かしてくれる
冬晴れは ありがたい 溶けた私の心を 希望の春へと 誘ってくれる
泣かないで
泣かないで と誰かが 囁いてくれたらほっとして 泣き止む事ができるかな
大丈夫だよ と 誰かが 頭を撫でてくれたら 悲しい気持ちが 薄らぐかな
頑張ったね と誰かが 声をかけてくれたら 辛い気持ちも 和らぐかな
永遠
未来永劫 永遠に続くものが 在るだろうか
人類? 地球? 技術革新?
或いは 魂? 愛情? 憎しみ? 欲?
人間が 凡そ思いつく限りのものでは
限界があるかもしれないが
私のような凡人には 思い付く事さえ 到底出来ないような 永遠が どこかに 存在するかも知れない
となれば 直ぐにも 永遠探しの旅に出たくなるのである
しかし こうやって 限りなく 際限なく次から次へ 想いを巡らして考える 人間の頭こそ ひょっとしたら 永遠に 考えを続けられる シロモノなのかもしれない
いやいや 人間は 死ぬではないか
死んだら もう考える事も 出来無くなるのであろうか
そこが 古今東西 太古の昔からの 永遠の謎なのである